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鈴鹿のS字、アンダーステアになりがちやけど、逆バンクでオーバーステアになりがち。

ね、ゆうてますけれども、

あなたも一度は経験したことのある、

あるあるではないでしょうか?

この記事では、このあるあるが発生する

メカニズム対策を説明します。


メカニズム

鈴鹿のS字コーナーは登り勾配になっています。

つまり、リア荷重どっしりで走行していることになりがちです。

この状態でも、コーナー進入で減速すればフロント荷重を作れるのですが、

S字はコーナーRも大きい為、減速の必要が有りません。

その結果、フロントタイヤを路面に接地させる力が不足し、アンダーステアの傾向になります。

しかし、逆バンクに進入すると、登り勾配は無くなり、

さらに、コーナー外側に向かってカントがついていない(一般的にはコーナーの外側に向かってすり鉢状にせり上がるように角度がついており、車が外に向かう遠心力がタイヤを路面に押し付ける方向に働きグリップを助ける)為、グリップ力を失いがちです。

加えて、S字コーナーに比べて減速度も大きい為、

車両が前方につんのめる方向になり、リアタイヤのグリップ力を失いがちです。

その為、このコーナーでは

コーナーの中腹からオーバーステアが発生し、時には、そのままイン巻きスピン!なんてこともよく見かけます。

では、どう対策するか。

車両特性によっても多少変わりますが、

私のやり方を説明します。

解決策

結論は下記4つです。

1. S字はアクセル開度の調整だけでクリアする。

 (左足ブレーキは使わない)

2. アクセルの開度は全オフにはしない

3. アクセルを全開からパーシャルにするスピードを上げるとともに、ステアリングを切り込むタイミングをリンクさせる。

4. 逆バンクは左足ブレーキも使いつつリアに荷重乗せて曲がる。

以上です!

それではひとつずつ順に説明します。


1. S字はアクセル開度の調整だけでクリアする。

 (左足ブレーキは使わない)

 これは急激なピッチング方向の動き(前後方向の荷重変化)を抑制し、

 リアタイヤのグリップを失わないようにする為です。


2. アクセルの開度は全オフにはしない。

 これも上記1と同じ理由です。

 加えて、登り勾配の為、減速し過ぎてロスが大きいという理由もあります。


3. アクセルを全開からパーシャルにするスピードを上げるとともに、ステアリングを切り込むタイミングをリンクさせる。

 これはなんかややこしいこと言うてますが、

 まず、アクセルをパーシャルにするスピード。

 これをゆっくりしてしまうと、せっかくの減速を、フロント荷重を作る為に効率良く使えなくなります。アクセルを素早くパーシャルにすることで、貴重なフロント荷重を作り、フロントタイヤにグリップ力与えます。

 そして、その一瞬に、ステアリング切り込みのタイミングを合わせます。

これは、走りながらトライし、どのタイミングが良いかを掴みます。


4. 逆バンクは左足ブレーキも使いつつリアに荷重乗せて曲がる。

 最後に、逆にオーバーステアが出がちな逆バンク。ここに関してはまさに全開の記事の内容ですね。リアが出がちな時は、左足ブレーキを適用すると効果的です。

 さらにこのコーナーは後に登り勾配となるダンロップ〜デグナー1つ目までの速度に大きく影響するので、脱出速度が肝となります。

これについてはまた改めてのあるあるでお伝えします。


はい、というわけで今回のあるあると対策、

如何でしたでしょうか?

ご感想やご意見頂けますと幸いです。

ではまた次のあるあるで!

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