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10年間続けてきて気づいたこと(2)

市場のことをあーだこーだいうと
関係者の方に怒られそうですが
生産者の所得が上がらない原因は市場にもあるんですから
そこはご容赦くださいね

卸売市場の弱体化にはさまざまな要因があります

その一つに
スーパーなど経営統合による巨大化や多店舗展開による
市場VSバイヤーの力関係が変わってきたことがあります

皆さん
楽したいですよね?

1から10を全て足し算して1万円がもらえるのと
1から1000を全て足し算して1万円がもらえるの

どっちがいいですか?

私はもちろん前者です

市場の人たちは日々入ってくる野菜を捌かなければいけません
どうやって捌くかいろんな方法を考えています
もし入ってくる野菜を毎日7割以上
買ってくれるお客さんがいたらどうですか?

喜んで売りますよね
残り3割は片手間で捌けたとします

3年間続けていた時に

突然

その買い手から取引をやめると言われました
理由を確認すると
他で安くしてくれる業者がいるらしい

頑張って安くするから取引続けて欲しいって交渉になりますよね

この時点で主導権は買い手に移っています

だって3年間楽して仕事してたのに
いきなり7割の取引が無くなったら大変ですよね

もしこの3年間頑張って他の買い手探しをしていれば
こんなことにはならなかったでしょう

でも楽しちゃいますよね?

多店舗の仕入れを行うバイヤーは
市場の関係者からしても大変ありがたい存在です

そして新たな取り組みを止めて
大手のバイヤーに媚を売ることが1番の仕事になった時点で
日本の卸売市場に明るい未来はないのではないでしょうか?

結果
青果物は
力を持ったバイヤーに買い叩かれ
生産者にとっては良くない未来が待っています

この話はだいぶ大袈裟に書いています
全てはこの通りではありません
悪しからず


もしも
農業が
儲かる産業だったら
もっと多くの若者が興味を持つと思うんです

元気な若い農家さんもいらっしゃいます
でも少ないです

新規参入で農業を始める若者も少ないです
(親族が農業をやっていてそれを継ぐ若者は一定数いる感じ)

私も農家を目指した一若者でしたので
農業を始める・継続すること
がいかに大変かよくわかります

農家さんを
経済面で元気にするには
何ができるか



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