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温泉で必ず牛乳が売ってあるのはどうしてだろう。

風呂上がりの牛乳うま!!からの疑問

近所のサウナ屋に行った時のこと。
普通にサウナに入って、普通に牛乳を飲んで、普通に帰ろうとした時、ふと疑問に思いました。
『どうして温泉、銭湯には牛乳が置いてあるのだろう。』この謎を解き明かすために、歴史を紐解いていきます。

銭湯で牛乳を売り始めたきっかけ

銭湯に牛乳が置かれるようになったのは、昭和30年(西暦1955年)代頃と言われています。戦後約10年ぐらいの時代です。当時の日本はというと、パソコンやスマホはもちろんのこと、テレビもまだ一般には普及していない時代で、一般家庭にはまだ冷蔵庫が普及していませんでした。そのため、牛乳を購入しても長く保存することができず、牛乳の消費は伸び悩んでいたそうで、乳業メーカーが着目したのが「銭湯」。当時の銭湯には、最新の冷蔵庫が置かれていることが多かったそうです。銭湯は連日多くの人が集まる場だったので、牛乳メーカーの販売戦略として、みんなが物理的に集まる場であり、最新の冷蔵庫を備えている銭湯に目をつけ、売り始めたのがきっかけだそうです。

感想

70年が経過しようとしている2024年時点でも、ほとんどの銭湯で牛乳を飲むことができるほど私達の生活の中の『あたりまえ』の一つとして完全に馴染んでいるのがすげぇなと。おそらく牛乳メーカーは、70年にも渡って仕組みが続いていて、日本文化と言えるほどのことになっている、今の状況を想像していなかっただろうなと思いました。

普段は気にも留めない身の回りの『あたりまえ』を調べてみると、ユニークな歴史的背景があってめちゃくちゃ面白かったです。

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