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『あひるの空』全51巻振り返る19巻

こんばんわ!なおとです。
今回も「あひるの空」全巻振り返り!今回は19巻です。
同好会の設立、新キャラの登場、そしてモンスターバッシュと盛りだくさんの19巻です。一緒に振り返っていきましょう。

1巻からの振り返りをマガジンとしてまとめていますので下のリンクよりどうぞ。

今回も下記フォーマットでやっていきます。

1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し

大栄戦を終え同好会として活動再開したクズ龍高校。
立ち寄ったストリートコートで空は新たな選手と出会い、モンスターバッシュでの再戦を誓うがーーー。

1.本巻の注目キャラクター

19巻では初登場の「二ノ宮 昭人」をピックアップします。

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全中最優秀選手の肩書を持つスモールプレイヤー。19巻登場時では部活に所属していません。その理由は度重なる転校によるもの。ストリートのテクニックはずば抜けており、自身は謙遜してはいるが全中最優秀選手の肩書はホンモノ。モンスターバッシュでのクズ高との試合では空を圧倒します。
モンスターバッシュ後にはライバルとして認めた空に対して、IH予選での再戦を誓います。

菊川高校と二ノ宮北
モンスターバッシュ後菊川高校バスケ部に所属することになります。そこでは「沖田竜二」、「梶直樹」といった信頼できる仲間もできます。しかし菊川高校の戦績は期待通りと行きませんでした。

・関東大会川崎地区予選
対北住吉高校 63-81 ● 初戦敗退
・IH予選川崎地区
対黒崎高校 80-81 ● 初戦敗退

二ノ宮が加入して菊川高校は強くなったのは誰の目に見ても理解できます。しかし、それとチームが勝利することは全くの別問題。
二ノ宮一人上手くてもチームが勝てるわけではありません。チームスポーツの難しさを良く表していると思います。
個人が強くなるのと、チームが強くなるのはまた別の努力が必要です。

-日向武史-あひるの空-第33巻-–-漫画BANK (1)

敗戦後の二ノ宮と空の会話です。

点は、俺が取ったらええと思っとった。

二ノ宮は気負い過ぎたと言っていますが、それに加えてチームを最後ま信用しきれていなかったこともあると思います。これは実力がありすぎる故の自信に由来するものです。転校を繰り返すのも原因の一つでしょう。短時間でチームが勝つには、二ノ宮に頼るのが早く、二ノ宮自身もそれを自覚していたでしょう。同列の高校なら勝てるでしょうが、北住のような真の強豪には通用しません。現に北住相手に二ノ宮一人を抑え込んだだけで、菊川は一気に得点が停滞、敗北します。
二ノ宮自身この川崎地区での敗北はさらなる成長には繋がるでしょう。そして菊川高校も二ノ宮の意思を引き継げばさらに強くなることが予想できますね。

2.連動して読むならこの巻

39巻をオススメします。19巻は正直新キャラの登場と、同好会よしての活動しかないので物語が展開してないので、連動させるのは難しいですがあえて39巻をお勧めします。(作者自身19巻からしばらく物語がグタッたとのこと。そのための新キャラを登場させたのことです(笑)。)

19巻ではクズ龍高校は川崎地区のバスケイベントモンスターバッシュへ参加することになります。
そこで新城東和の高橋の率いる、児島、千葉が所属するゴリラズと対戦することが決定します。
千葉はバスケ部を引退して、バスケに対して燻ぶった熱を持ったままバスケは辞めると公言していました。
しかし、19巻ではゴリラズとして参戦。さらにはオススメする39巻にて、千秋に対して、

「来年、俺と一緒のチームでやらねーか?」

一緒の大学でプレイするように勧誘します。モンスターバッシュは千葉自身としてバスケを再び始めることを決意することになるイベントにもなります。イベント中には千秋にエアフォース1のバッシュを譲り渡す(20巻150話)39巻に繋がるシーンが存在します。

-日向武史-あひるの空-第20巻-–-漫画BANK

3.深読みするためにもうひと押し

19巻では新キャラの登場、モンスターバッシュに加えてさらに重要な場面があります。それは五月先生の再びの顧問着任です。

「俺は自分の為にココに戻ってきたんだ。」

-日向武史-あひるの空-第19巻-–-漫画BANK

そして百春達を最後まで見届けてやりたいとも言っています。
高校生は卒業してしまうと大人扱いです。大人になり社会に出ていくまでに、正面から見てやれる大人の存在の重要性を五月先生は理解しています。高校という人生でも最後の子供たちの青春を守るために戻ってきたのです。この先クズ高バスケ部の監督は二度変わりますが、それでもクズ高バスケ部の顧問は五月先生しかいないと断言できます。その始まりがこの19巻です。先生と生徒の信頼関係が積み上がり始めた瞬間です。

19巻は新キャラの登場、顧問就任、モンスターバッシュと色々と始まる予感がする1冊でした。五月先生の顧問就任といい「あひるの空」はバスケ以外のシーンもとにかく熱いです!それも私達の現実に深く関わってきており、深く考えさせられます。単にバスケの試合シーンが面白いだけではなく、バスケに関係の無いシーンも面白いのが一番の魅力かもしれません。

次巻ではモンスターバッシュにてゴリラズとの試合が始まりす。一緒にも振り返っていきましょう。
それでは20巻振り返りでお会いしましょう!

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