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『あひるの空』全51巻振り返る33巻

こんばんわ!なおとです。
「あひるの空」全巻振り返り!今回は33巻です。鶴金工業vs玉学の様子、そしてクズ高地区予選決勝前の様子が描かれています。一緒に振り返っていきましょう
1巻からの振り返りをマガジンとしてまとめていますので下のリンクよりどうぞ。

今回も下記フォーマットでやっていきます。

1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し

鶴工vs玉学遂に決着。不良が強豪を追い詰める。
そしてクズ高は地区予選決勝前夜。それぞれが想いを馳せる。

1.本巻の注目キャラクター

33巻のピックアップは「柾木」です。

-日向武史-あひるの空-第33巻-–-漫画BANK (4)

鶴金工業の元不良の一人です(今も不良のような風貌ですが)。喧嘩に明け暮れており、百春ともタイマン経験があり、その際は多摩川に背負い投げをされ、泳げず東京湾まで流された過去があります。
停学続きで退学寸前でしたが、バスケ部顧問である内村泰造の助力によって、バスケ部に入る変わり退学を免れます。
23巻からのクズ高との練習試合ではそこまでバスケに熱はありませんが、チームメイトである間久見と、百春によってバスケにのめり込むキッカケをもらい、今まで喧嘩に使っていたエネルギーをバスケにそそぐ様になります。

努力の甲斐もあり、玉学戦ではゴール下では持ち前のパワーを活かしリバウンドで活躍を見せ、鶴工の追い上げに一役買います。
しかし、そんな簡単に勝てる程甘い世界ではありません。鶴工追い上げムードの最中、柾木まさかのFO(ファウルアウト)。これによってゴール下を欠いた鶴工は追い上げ虚しく2回戦敗退を喫します。

間久見は1度諦めた夢:IHをもう一度夢見れただけでチームメイトには感謝しかないとセリフしますが、一方で柾木は、

-日向武史-あひるの空-第33巻-–-漫画BANK (5)

1年じゃ足りねぇ・・俺、まだ何も残してねぇ・・・!

まだ熱は消えていません。まさかここまで柾木がバスケに熱くなるとは。
しかし柾木は3年。もう引退しかありません。そんな柾木に顧問の内村がこう言います。

-日向武史-あひるの空-第33巻-–-漫画BANK (6)

そんな無茶苦茶な(笑)

でも柾木からしたら願ったり叶ったりですよね。成績や素行の悪さを逆手にとった妙案です。19歳で高校の公式戦に出場できる規定らしいです。
柾木はこの言葉を受けて、来年もう一度IH挑戦にすると誓います。
最初このシーンを読んだときまさか(笑)、と笑ってしまいました。しかし、留年してでも挑戦したいものがる。それだけ熱を注げる場所を見つけた柾木が羨ましくも思いました。
これこそが「部活」の真の魅力ですよね。私も高校の時に戻れればと想像することもあります。ただ目の前のボールを追うことだけに必死になれた高校3年は本当に掛け替えのないモノだと思い出しました。青春とは本当に一瞬で過去になれば懐かしむだけで。
柾木のようにまだ青春を続けれることが出来るのは羨ましいです。

2.連動して読むならこの巻

39巻をオススメします。クズ高には「迫田稔」という生徒がいます。
登場自体は29巻ち物語中盤です。登場時は百春とは同学年ですが、1コ留年しているので年齢的には上ですね。物語にはそこまで関わってきませんが、バスケ部の試合を見に来るなど、バスケには何らかの未練がある様子が伺えます。過去に空が入学する前にバスケをしようと当時まだ不良の百春達に呼び掛けますが、一蹴。
それ以降はバスケを諦め留年や退学するやらで、バスケから身を引きます。
空ともう少し早く出会えいたら彼の高校生活は変わっていたかもしれません。バスケを諦めることは無かったかもしれません。

39巻ではIH県予選、横浜大栄戦後が描かれています。百春達3年が引退後、空がキャプテンに就任し、練習を励んでいるところに、何と稔の姿が!一緒に練習しています。

-日向武史-あひるの空-第39巻-–-漫画BANK (6)

ただ、それだけでいいんだ

稔は2個留年しているので公式戦には出場できません。それでもただ大好きなバスケを出来るだけでいい。彼もまた柾木と同様に失った青春を自らの手で取り戻そうとしています。

他人がどう思おうと、自分の意志で進む。
道は自分で作るもの。稔はそれを体現していると思います。

39巻ではバスケを引退後、それぞれがどう進むか描かれています。
引退後、生活からバスケがなくなり喪失感にかわれてどうしていいか分からない百春。千秋は常磐と共に大学バスケで天下を獲ろうとメンバー集めに動き出しています。円は大学進学のための受験勉強に励んでいます。51巻では実際に看護師として働いている円が見れるので要チェックです。
そんな中に柾木も留年することを決めている姿が確認できます。

-日向武史-あひるの空-第39巻-–-漫画BANK (7)

柾木も稔も失った青春を取り戻すべく「留年」という選択をとったことで共通点が多いのでこの39巻を少し紹介させていただきました。是非連動して手に取ってみてください。

3.深読みするためにもうひと押し

33巻では地区予選決勝、新丸子戦を控えたクズ高メンバーの決戦前が描かれています。
空はIH予選敗退したニノと会い、別れを告げる友達を前に新たなる決意を固めます。
五十嵐行太に関しては親友の「桜井一義」と決別と決意を決めます。

-日向武史-あひるの空-第33巻-–-漫画BANK (7)

行太も絶対に負けられない理由がある一人。ですがこの時はまだ精神的に若く、気負い過ぎて丸高戦では足を引っ張る形になっています。

千秋達3年には誰より負けられない理由があります。負けたらそこで引退の一発勝負です。彼には誰よりも特別な思いがあります。

-日向武史-あひるの空-第33巻-–-漫画BANK (8)

ずっとクズ高でバスケしていてーって。

部活って高校生活の中でも特別な空間だったなと思います。どんな友達よりも多くの時間を過ごしたチームメイトや先輩後輩の関係、なにより3年間熱を注いだ場所でもあります。それが強豪でも弱小でも同じだと思います。
引退後も無性に部活に出たくなって練習に参加したり、無駄に部室に集まったこともありました。まさに青春がそこにあったなと思います。
あひるの空はバスケですが、この記事を読まれている方はどうだったのでしょうか。私は今考えれば幸せな部活生活でした。コメントでどんな部活だったのか聞かせてくれると嬉しいです。一緒に部活談義しましょう(笑)

33巻は部活とは何か、青春とは何かを思い出させてくれた1冊でした。それでも留年はしたくありませんが(笑)

次の34巻は遂に地区予選決勝が始まります。女子バスケ部の地区決勝の様子が描かれています。男子女子共に勝ち上がることが出来るのか!?一緒に振り返っていきましょう!

それでは34巻でお会いしましょう。
まだ33巻を読まれていない方はかきリンクより是非!


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