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『あひるの空』全51巻を振り返る 4巻

こんにちは。なお’s blogのなおです。
今回は『あひるの空』振り返り第4回です。少しずつクズ高バスケメンバーがそろいつつありますね。

4巻は夏目健司こと「トビ」がクズ工バスケ部に正式入部し、一緒に活動し始めます。
その傍らで新丸子高校が関東予選2回戦、栄鱗高校(関東ベスト8)に逆転勝利を収めています。栄鱗高校は強豪扱いですが、全5 1巻でトーナメント表に名前がある以外登場しません(笑)

そして4巻ではクズ高バスケの監督と出会うことになります。

1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し

1.本巻の注目キャラクター

4巻の注目キャラクターは何と言っても、「七尾ナオ」です!

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名前に「ナ」がとにかく多い!ではなく、とても可愛いですねカワ(・∀・)イイ!!
空と身長的にもお似合いの感じです。
中学までバスケ部として活動していましたが、身体的理由で断念。しかし、バスケへの愛は本物。バスケの知識を独学で学び、クズ高バスケ部のブレイン、監督として欠かせない存在となります。献身的な性格に加え、天然でドジっ子のためとにかく可愛いです。

バスケに関しては誰よりも熱く、4巻でもその才能を発揮し、女子バスケをクズ高バスケ部に戦術で圧倒し勝利へ導いています。

その中で自己中心的なプレーをするトビに対して、名言を残しています。

「TEAMに”I"(私)という文字はない バスケットの基本だよ」

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バスケはチームスポーツ。一人がどんなに上手くても勝つことはできない。まだ尖っていた頃のトビには刺さる言葉でしょう。
何と言ってもバスケは戦術の重要がであり、チームワークの欠けたチームは強くならないということを如実に表した素晴らしい言葉ですね。

2.連動して読むならこの巻

ナオちゃんが登場したこともあって私は23巻をオススメします。

23巻はナオちゃんの葛藤について語られています。
登場当初から今まで監督から裏方すべてナオちゃん一人でこなしていました。
しかし、メンバーからもちゃんとした大人の指導者が欲しいと声が上がり始めます。

監督は欲しい、けど監督が来てしまったら、私はただのマネージャーになってしまう。
そんな葛藤に悩まされるナオちゃんの心情が繊細に描かれています。

誰しも自分の存在価値を失いたくないし、例えそれがチームのためであったとしても、すぐ快く迎え入れられるほど高校生のメンタルは出来上がっていません。
あひるの空は23巻に限らず、人間の悩みや葛藤がリアルに描かれています。ただのバスケ漫画ではない魅力があひるには詰まっています。

3.深読みするためにもうひと押し

4巻ではチームワークに関する話が出てきました。バスケには信頼関係が必要であると。
最初こそはクズ高バスケ部はバラバラだと思います。各個人が少しずつ違う方向を向いているような。
物語が進むにつれて全員が同じ方向を向き、事実クズ高は強くなっていき、少しずつ有名にもなっていきます。
しかし、実はチームとしてはまだまだ未熟でした。

それが如実に出たのが、31巻の物語開始後1年経ったときの関東予選一回戦でしょう。

強くなっているという慢心と、全員が同じ方向を向けておらず、まさかの一回戦敗退してしまいます。

この関東予選の敗退こそが、クズ高を本当の意味で”TEAM”にしたと思っています。
ストーリが始まって31巻も経って、最後の関東大会というのもあって読者的にはかなり衝撃の敗北でした。それでもこの敗北がチームとして全員がまとまるキッカケにもなる試合だったと思います。

4巻はあひるの空のヒロイン?「七尾ナオ」登場する一冊でした。
着実にクズ高バスケ部が形になってきましたね。5巻も楽しみです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

一巻からの振り返りは下記リンクから是非!


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