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【予防運動日記】何よりも姿勢に意識を向けるべき理由〜アライメントファースト〜

姿勢が一番

理由その1

ヒトという動物の特徴は直立二足歩行をするという点です。
この特徴には姿勢としての「直立」とロコモーションとしての「歩行」という機能が含まれています。
この二つの関係は、姿勢が機能の条件であり、機能は姿勢(条件)に依存します。
円背の老人の姿勢を見て、スタスタ歩くことを想像するのは難しいですね。
逆に姿勢のいい青年を見れば、颯爽と歩く姿が想像できます。

つまり、姿勢が兎にも角にも第一に大切ということです。

姿勢(条件)→歩行(機能)

関係性

姿勢は歩きだけでなく、走る、跳ねるなどの他の全ての機能の条件でもあります。
姿勢は運動の条件だということを忘れてはいけません。
姿勢の悪い一流のスポーツ選手はそういないと思います。

理由その2

「直立」は重力に対して効率的であるためのヒトの姿勢戦略としての答えです。
直立は重力に対して一番強く、そして動きに対して転倒(回転モーメント)という一番効率的な姿勢です。
この効率性があった方こそ、エネルギーを保存でき、他の四足動物にはない脅威の移動能力を手に入れました。

この直立という姿勢戦略に対応するように筋力や可動域は適応しており、姿勢の破綻は、すなわち筋力や可動域の破綻につながります。
つまり、筋力や可動性というのはこの直立姿勢に依存しています。
多くの障害や疾患で問題となる、筋力低下や可動域制限というのは、この姿勢の破綻の結果です。

姿勢という条件が破綻すれば、それに付属する機能が破綻するのは理由その1でも示しましたが、筋力や可動性に関しても同じ事が言えます。
効率が悪い姿勢になれば、当然その姿勢に依存している機能は働かなくなります。

直立姿勢の破綻=筋力や可動性を含む機能不全

条件の破綻

整形外科に行くと、筋力低下ですねとか、可動域が制限されているから痛いんですよと説明される事があるかもしれませんが、それは結果であって原因は姿勢の破綻です。
しかし、姿勢を正確にはなくする事ができないので、その結果を原因のようにして説明しているのです。

理由その3

「直立」は当たり前ではありません。
四足動物をあげてみて下さい。
ライオン、シマウマ、犬、猫、牛、馬、ヤギ、羊、鹿、ゾウ、カバ、サイ、キリン、、、。
山ほど出てきますね。
では直立の動物は?
ヒト、、、。
それ以外は、実は鳥類は直立二足です。
鳥類を除いた哺乳類となるとヒトのみです。

ヒトしか直立で生活している哺乳類はいません。
特別なのです。
ということは、直立というこの戦略はとてつもないバランス能力の上で成り立っているもので、かなり特殊な能力だということになります。
ヒトの近縁である霊長類も四足(または四手)ですので、進化の中では最近の傾向だと言えます。

最近獲得した構造なり機能は破綻をきたしやすいという特徴があります。
高齢者の特徴的な姿勢は、実は先祖返りです。
ですから、直立という姿勢戦略を維持するということは、実はとっても大切なのです。
ですから、ホモサピエンスであり続けるには、直立姿勢、理想的なアライメントをとり続ける必要があります。

直立姿勢はヒトだけが行う特殊な姿勢戦略=破綻しやすい

進化と姿勢

まとめ

以上見てきたように、姿勢はとにかく重要なのです。
いつまでも健康的で、若々しい機能を維持したいのであれば、何よりも姿勢に気を配ることが大切です。
姿勢が崩れれば、どこかに障害や不調が出てきてもおかしくありません。

偏ったスポーツ、生活習慣などによって、姿勢は最も簡単に崩れてしまいます。
日頃から、シャキッとした姿勢を心がけましょう!

そんな大切な姿勢について予防運動ジムUPRIGHTでは、懇切丁寧にお伝えします。


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