ヨガの源流を知ることの意義
【源流がないものはない】
何を勉強していても、その勉強しているメソッドなり思想なり、技術なりには、元となった源流が存在します。
合気道であれば起倒流柔術であったり、大東流合気柔術であったり、神道であったり。
ヨガであればヴェーダであり、ヒンズー教であり、インド文化であったりします。
運動療法だって、それこそストレッチの源流はヨガですし、運動といえばマーシャルアーツや軍隊の体操だったりします。
柔道整復師はまさに柔道ですよね。
物事は伝わる毎に伝言ゲームのように姿形を変えていきます。
防具つけて剣術を行うなんて昔じゃ考えられないでしょう。柔術と剣術が別れているのも戦国の世ではあり得ないですね。
でもそれは現代風にいい意味でアレンジされて来たとも言えます。危険なものを安全にしたり、世界の人が愛好できるように分かりやすいルールを設定したり。
でも、形が変わりすぎてそもそもの源流は何をしようとしていたのかが分からなくなってしまうこともあります、、、。
【ヨガは、アーサナは何のため?】
特に伝言ゲームで変わっているのがヨガでしょう。
何せ3000年くらいの歴史ですから、それはそれは伝言しまくってるので変わります。
また世界中の方が愛好するようになったので、捉え方も取り入れ方もそれぞれのスタイルになっています。
愛好家が何を選択して楽しもうが自由ですよね。自分のために取り入れているわけですから。
では、伝える人はどうでしょうか?
自分の好きなように、自分の考えを伝えるだけで良いのでしょうか?
僕は、自分が伝えるという立場になった時に、そこがとても不安になりました。
だから、インドに行くようになりました。古典文献も読むようになりました。
アーサナに関しては、PTとして元々体の専門家ですが、ヨガのアーサナについて源流を知らずして伝えることに疑問を持ち、学ぶようになりました。
だからこそ、源流を踏まえた上での自分の考えが言えるようになりました。
知らないで指導するのと、知って指導するのは全然違います。
知っていてい選択しないのと、知らないで選択すらできないのとは違います。
もちろん、伝える立場にもそれぞれの段階やこだわりがあるので、そこも自由です。僕も自分なりの線引きはしています。例えばサンスクリット語は勉強しません。その時間は僕の人生にとっては選択肢にない分野だからです。その時間があったら英語を勉強します。
時間は有限ですから、学びももちろん選択すべきです。
虻蜂取らずにならないように気をつけなければなりません。
今回、僕が今までまとめた古典のアーサナに関する伝達講座を開催します。
4時間でハタヨガの古典文献と、現代のヨガの祖と言われているクリシュナマチャリヤのアーサナの取り方を網羅します。
源流を知ることで自分の意見が明確になります。
よろしければ、一緒にまとめてみませんか?
詳しくはこちらでチェックしてみて下さい。今回は古典アーサナWSとティーチングWSを開催します。
【自分のフィルターを通す】
どんなに伝統を重んじても、どんなに正確に伝えようとしても限界があります。
それは、自分という身体です。
声質も雰囲気も、風貌も骨格もこれは変えようがありません。自分そのものです。
ですから、伝えるという時に、自分以外から得たものを自分を通して伝える以上、自分というフィルターを通していることは避けられません。
でもそれはがっかりすることではなく、自分というフィルターを通している自覚を持って自分らしさを生かすことも重要です。
伝言ゲームも楽しんでしまうことも重要です。そして、所詮人が作ったものですから、古典に対して過剰な期待をすることも避けたほうがいいです。
古典といっても当時は古典ではなかったのですから。紫式部が源氏物語を書いたときは、古典ではなくとっても流行りの小説だったのだと思います。
世阿弥も歌舞伎も、狂言もしかりです。
そういう意味で、現在という今をないがしろにする事も良くないですね。今という時を大切に、そして古典も大切に。そのバランスが重要です。でも何度も言いますが、古典を知らないのと知っているのは全然違います。
伝える立場として、広い視点を持ちましょう。僕もいつも心がけています。
よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。