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ファンクショナルローラーピラティスの勧め〜その5「アセスメント」〜

ピラティスのエクササイズ指導の前にやるべきことがあります。医療で治療の前にやるべきことと同じです。アセスメントなくしてアプローチはありえません。

【何のためのエクササイズか?】

エクササイズや運動を指導する方々は、その方法やポイント、効かせ方などについては知識もあり、指導時にもその情報をいかに的確に分かりやすく伝えるかということが大切になっていると思います。

もちろんそこは大切です。

でも、、、初めて来たクライアントさんに、いきなりエクササイズ指導をしますか?または、自分がクライアントだとすると、いきなりエクササイズを指導されてどう思いますか?

やはり初めには、アセスメント、インテーク面接、カウンセリングなどが必要ですよね。

そして、運動の指導においては、いわゆる問題点や改善すべき課題、注意点などがエクササイズ前に明確になっていることが重要です。

闇雲にエクササイズを指導しても、的外れになっている可能性があります。もっと怖いのは、闇雲にエクササイズをして逆に悪化することです。

いいと思ってやったら逆に悪くなって、、、。

そういうリスクをできるだけ避けるためにも、運動指導までのアセスメントが重要になります。

【FRPではミドルでアセスメントを習得】

FRPのカリキュラムでは、ミドルインストラクターのコースで、一通りのアセスメント方法について学びます。

骨格の個性についてや、姿勢や歩き方の見方、パフォーマンスを大まかに確認するためのスクリーニングテストなど。

このアセスメントができるようになると、クライアントさんそれぞれ「個別のメニューやアレンジ」、そして「適切なエクササイズの選定」、「リスク管理」ができるようになります。

というか、このアセスメントを知らないで指導している方がいることが、本来はかなり問題と思うくらいです。

 ・前捻角が強い人に梨状筋ストレッチを指導している人。
 ・フラットバックの人にロールダウンを根性で教えている人。
 ・骨盤後傾位なのに、股関節の伸展を促している人。
 ・狭窄症がある人に脊柱の伸展を促している人。
 ・腸骨の回旋偏位があるのにハムストリングのストレッチを指導している人。
 ・意味も分からずにひたすら腹圧とか促している人。

目を覆いたくなるような指導をしている人もまだまだたくさん現場にはいます。

少しでも多くの方に、当たり前の、安全で個別性を理解した運動指導を受けられるように。FRPは啓蒙し続けます。

現場、クライアントさんの立場として、信頼できるイントラを探すことは至難の技です。実際、口コミに頼るのがほとんどじゃないでしょうか。宣伝文句は信用できません。

ミドル以上のFRPインストラクターは、正直アセスメントレベルが各段に高い人たちです。個別性に対応できるインストラクターです。

ダイエットやボディメイクはいいと思いますが、姿勢改善や痛みなどの機能改善を目的にされる方にとって、的確なアセスメントがない指導は賭けのようなものです。

ここまで細かく正確なアセスメント技術を学んでいるピラティスの養成コースはFRPくらいでしょう。なぜなら僕の20年以上の理学療法士としての経験を反映している内容だからです。

【一か八かではなく、分かって指導する】

アセスメントのない運動指導は、一か八かという感じですね。アセスメントは、問題点や個性を明確化して、本当の意味でのオーダーメイド指導ができるということを指します。

Inbodyを測ればオーダーメイドということではないですね。筋肉の左右差や、体の歪み、関節の硬さなどがあったとして、その修正のためにエクササイズを指導するとしましょう。

では、質問です。

 ・なぜ左右差があるのですか?
 ・なぜ身体が歪んでいるんですか?
 ・なぜ身体が硬いのですか?

これに答えられないのに指導するというのが一か八かです。

アセスメントというのは、その現象の原因を探る過程です。

理由のない歪みや、左右差はないでしょう。完全に追求できないとしても、できるだけ原因に近い答えを出した上で、改善の方向性を指し示し、変えられるものと変えられないものとを明確に区別することが重要です。

ちなみに、多くの原因はスポーツ動作や生活習慣、そして何気ない癖や過去の既往だったりです。そういう意味で問診がとても大切になります。

現状の把握と、問診による因果関係の推察、それがアセスメントの鍵です。FRPのアセスメントの内容は、ピラティスのインストラクターにみならず、セラピストやいわゆるトレーナーの方にもオススメです。

しっかりとしてアセスメントの技術を学びたい方はFRPのミドルインストラクターコースをお勧めします。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。