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【啓蒙】運動指導者ための側弯トレーニング

先日、フィットネスジムの社員向けに側弯症の概要や運動療法の実際をお伝えしてきました。

側弯トレーニングのトレーナー養成講座は国家資格を有している方だけに限定してお伝えしています。
それは、レントゲンの読影や医療と密接に関わり合いながら進めていくものですし、責任も生じます。
特に思春期特発性側弯症の場合は、ちょうど第2次成長期であり、メンタル的にも大きく子どもから大人に変化する繊細な時期です。

なんとなくという知識や心持ちで関わるような対象ではありません。

ですから、ジムのインストラクターに側弯症について伝えることは躊躇していました。
実際、依頼があった時にはお断りしました。

しかしオーナーの熱意もあり、開催当日まで半信半疑でしたが開催しました。
そうしたら、講座後に受講したインストラクターさんから担当しているクライアントさんの姿勢やレントゲン画像を見せられて助言を切実にお願いされました。
それも一人ではなく次から次へと出てくるのです、、、。

どこからどうみても確かに側弯症の方の画像でした、、、。
驚きました、、、。
側弯症の方がフィットネスジムに通われている、、、。

でも思い起こせば確かに、側弯トレーニングセンターにいらっしゃった方の中に、ジムに通っている方もいましたし、ヨガやピラティスに通われている方もいました。
病院では何もしてくれないので、自分でなんとか自分の体を鍛えたいと、試行錯誤されているのです。

僕は今まで側弯症の方がフィットネスやトレーニングのところに来ているという現場の切実な悩みに気を止めていなかったのです。
側弯症は専門家が見るべきだの一点張りだったのです。

でもそもそも専門家が身近にはいないのです。
病院では何をしても意味がない、手術しかないと放っておかれますし、少しネットを検索すると側弯整体や側弯専門針治療だの怪しいものがたくさんでてきます、、、。

国際的な側弯症の保存療法の資格を取得し、側弯症の方々と向き合ってきて7年になりやっと気付かされました。
側弯症についての知識は、親御さん含め、運動指導者は全ての人が知ってるべきだと。

来年から、運動指導者の方々に側弯症についての知識をお伝えします。
医療者向けではありませんので、レントゲンの見方や専門的なアプローチについては行いません。
あくまでも概要と運動指導においての注意点、修正点をお伝えします。

この講座を受講することで、側弯症について過剰に不安になることはなくなるでしょう。
側弯症の方々の気持ちや置かれている社会的な状況も理解いただけると思います。
また、どこからは専門家にお願いすべきかも分かるでしょう。
自分の領域が明確になると思います。

側弯症について理解してもらえる方が増えることは結果として、世の中で側弯症の方々が生きていくことを改善する力になると思います。
まずは知ってもらうこと。
そして、共感してもらうことだと思います。

今、側弯症の方々置かれてる状況は僕から見ると残念ながら真っ当ではありません。
医師は「手術しかない」と思考停止し、保存療法の価値を探ろうとしません。
また、側弯症という告知がどれだけの精神的なストレスになるのか、それで不登校や引きこもりになる方がいることも理解していません。
というか、世の中が側弯症について無関心なのです。

命に別状がない、、、。
遺伝なんだから何をしても無意味、、、。
手術すれば治る、、、。

そんな単純な話ではありません。
臨床を見て一人一人の当事者の方々と向き合えば、そういう決めつけやエビデンスという言い訳がどれくらい側弯症の方々を苦しめているかが分かります。

保存療法でも良くなる方はいます。
何をしても無意味だと思っているのは思い込みです。
中には、良くなると不機嫌になる医師もいます。
遺伝だけが原因でもありません。
遺伝という思考停止のための理由が欲しいだけなのです。
忙しい診療の中で考える時間を使いたくないのです、、、。
「老化だね」と一緒です。

運動指導者の方々に僕の22年の理学療法士としての臨床と7年間の側弯症の方々と向き合ってきた経験全てをお伝えします。


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