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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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#アーサナアナトミカルアプローチ

【予防運動日記】頭部を優先的に見るべき発達学的、比較解剖学的理由

頭の位置は体の前上に位置するため、頭以下全てに影響を及ぼします。 170cmの棒の先端に5kgのボールが乗っかっているのです。 想像するだけでその影響の大きさは理解できると思います。 しかし、頭の位置はかなりの頻度で傾きます。 原因としては、目の影響、耳の影響、咬合の影響、髪型の影響、寝方、スポーツや楽器への対応など、様々な感覚器の左右差や習慣によって。 頭部には感覚器が集中してありますので、その感覚器の左右差というのはとても大きな影響となります。 よく一般の方でも肩の高

【予防運動日記】予防医学×運動療法×骨格特性

予防運動をわかりやすく伝えるにはなんと言えばいいのかを考えていたのですが、そもそも予防運動は、予防医学×運動療法なので、そのままをまず伝えるのがいいかなと思いました。 予防医学は、病気を予防する医学ですから、発症予防、障害予防です。 そのためには、病気や障害の発生メカニズムがわかっていなければいけません。 最近であれば、ウィルスが感染症の原因として特定されるから、その予防としてワクチンが開発されたわけです。 脳卒中の原因として脂質異常症、高血圧があるということが分かってい

【日記】ヨガもピラティスも色々な派閥があるという事実を知っておいた方がいい

どの業界にも派閥はつきものです。 コンセプトが違う。 どこに重きを置くかが違う。 人に多様性があるように、ある程度集まれば派閥になります。 政治も競技団体も、武道も宗教も、料理だって医療だって派閥、流派があります。 一つしか答えがないというのも逆に言えば変なものです。 しかし、多くの方は「ヨガしてるんだ。」とか「最近ピラティス始めてさ。」と流派ではなく、総体としての名称であるヨガ、ピラティスを使っています。 でも本当はそれヨガという名前のヨガじゃないかものかもしれません。

【予防運動日記】なぜ今「予防運動ジム」が必要なのか?

先日、PRtimesで予防運動ジム「UPRIGHT」のプレスリリースを行いました。 八王子本店としてはこの7月にリニューアルをして、今年中に後2店舗準備をしています。 来年にも研修を行い、全国に店舗をパートナーシップを結んだ方々と出していく予定です。 ではなぜ、今予防運動ジムを作る必要があるのか、そこについて解説すると主に、セラピストの皆さんには、この経緯を参考にしてもらって、皆さんのしたい事に人生を賭けて挑戦してほしいなと思います。 予防運動が必要な理由その1僕は12

【日記】ヘルシズムへの違和感

健康中心主義、健康至上主義のことを「ヘルシズム」というそうです。 健康が全ての最優先であり、優先的に選択される立場を指しています。 健康が目的になっている人生と言ってもいいかもしれません。 僕も理学療法士ですし、予防運動を啓蒙する立場ですので、もちろん健康が大切だという立場です。 ただ、お酒も飲みますし、時にはスナックも食べます。 若い時よりも無理ができなくなったので、悪酔いや食べ過ぎは少なくなりましたが、それでも健康にいいか悪いかばかりを気にしては生きていせん。 レポー

【日記】多くの運動指導者はその競技の骨格に適合してた人が残っている

運動やスポーツの指導場面で先生からよく注意される人がいます。 「もっと足を開いて。外に開く筋肉をもっと意識して。」 確かに、膝を外に開く必要がある時に内に入ってくれば、筋力が弱いと判断してしまうのは分かります。 でも、、、もしかしたら骨格として、内側に入ってきてしまっているのかもしれないという可能性について考える指導者は少ないです。 生徒さんは、先生に筋力が弱いと言われれば、そうか自分の筋力の弱さがそうさせているんだから、頑張って先生のようになろうと努力されまます。

【日記】身に沁みて分かる

昔、早稲田大学名誉教授の春木豊先生にヨガ療法の同期の有志に対して、定期的に講義をしてくれた時期がありました。 春木先生が提唱する「身体心理学」は自分のヨガや予防運動の活動における基本的な理論背景になっています。 理学療法士でありながら、心に関しても関与したいという思いを身体技法から可能でと背中を押してくれたのが身体心理学です。 先生の新書はバイブルですので、ぜひ読んだことない方は読んでいただきたいです。 その春木先生がよく「身に沁みて分かる」ことが重要なんだよとおっしゃ