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「福岡音楽映画祭 2023」開催に寄せて

10/21(土)に「福岡音楽映画祭 2023」が開催されます。詳細はこちら。



8月から公開された『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆』は僕も先行上映の初日に観に行き、寺井監督(RKB毎日放送)とザ・ルースターズの大江さんのトークショーも良かったです。

映画のパンフレット。凄く充実した内容です。
トークショーの後に大江さんにサインしてもらいました。

そして、1980年に公開された『狂い咲きサンダーロード』も上映されます。

狂い咲きサンダーロード

まだデビュー前のTHE MODSがサントラ用に曲を提供し、その音源が東京の音楽関係者に広まったことで、デビューのきっかけになったという意味でも日本のロック史における重要作品です。このエピソードは、リーダーの森山達也さんも上記の福岡音楽映画祭のサイトにコメントを寄せてます。もちろん、映画も最高にロックして素晴らしい。
当時のバンドのマネージャーがこの映画への楽曲提供の話を持って来た時、森山さんは、どんな映画なのか?と尋ねたそうです。すると「日本版『さらば青春の光』」と答えが返って来たので快諾したそうです。

さらば青春の光

このことは、1980年4月25日に長浜にあったライヴハウス、80's FACTORYで行われた『狂い咲きサンダーロード前夜祭』のライヴで、森山さんが話されました。サントラやそのライヴに参加したメンバーは下記の通りです。
 森山達也(ボーカル)
 北里晃一(ベース)
 苣木寛之(ギター)
 白浜久(ギター)
 梶浦雅裕(ドラム)
 Mr. ツル(キーボード)
サントラ用の録音は4月に須恵にあったスタジオジュークにて行われました。「うるさい」「ションベン」「崩れ落ちる前に」「夜のハイウェイ」「ゆうわく」といった楽曲は当時のレパートリーですが、デビュー後にも発表されています。その他、当時の代表曲「サンセット・ストリップ」や「記憶喪失」(インスト版)なども録音されてます。

80's FACTORYでのライヴも録音メンバーで行われ、THE MODSとしては、この時のみの6人編成。ステージに石井聰亙(現・石井岳龍)監督も登場しています。

この時のライブではありませんが、80's FACTORYでのTHE MODS(地元音楽誌ブルージャグより)
そのブルージャグがこちら。貴重な音楽情報満載でした。

映画への楽曲提供と、80's FACTORYでのライヴがきっかけとなり、THE MODSは東京の音楽業界の注目を集めるようになり、やがて1981年にEPIC SONYからデビューすることになります。

デビュー直前、80'sで行われたライヴがこちら。これはFM福岡「ライブエクスプロージョン」で放送されました。

宇崎竜童との対バンでした。

大きなスクリーンで観る機会はそうないでしょうし、福岡、いや日本のロック史を語る上で欠かせない作品が含まれた「福岡音楽映画祭 2023」、とても貴重なイベントだと思います。

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