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自分の性格を生かせないのは?

自己紹介などで、「私は〇〇な性格です」などと、自分の性格をシンプルに説明することがあると思います。

日常会話の中では、細かい説明をするより、このようにザックリと表現するほうがスムーズですが、

自分の性格を生かすために、自己分析する場合には、もう少し精度を高めて、自分の性格を把握する必要があります。

なぜなら、人の性格は状況によって、出方がかなり変わるからです。


例えば、「自分は慎重な性格だ」と思っている人は、おそらく24時間365日、ずーっと慎重なわけではないと思います。

ある場合には、よく考えずに軽い気持ちで動いている時だってあるでしょう。

一度、「慎重」というラベリングをしてしまうと、何事においても慎重であるかのような誤解をしてしまいがちですが、

実際には、特に慎重になっている状況と、そうでもない状況とがあると思います。


ですから、「自分は慎重な性格だ」と思っている人が、その性格を生かすためには、

自分という人間が、

どんな場合に、特に慎重になり、
どんな場合には、それほど慎重でもなく、

どんな場合に、慎重さが役に立っていて、
どんな場合に、慎重さが邪魔になっているか、

をよく把握する必要があります。

そうすることで初めて、自分の慎重さを生かしたり、補ったりする対策ができます。

慎重さが役に立つケースでは、慎重さをどんどん発揮して周りの役に立てば良いですし、

慎重さが邪魔になるケースでは、大胆な人と組んだりして、慎重すぎる性格を補ってもらえば良いですよね。


性格分析などで、「自分の性格は〇〇」とザックリ把握してる人は多くいますが、それを場合分けして、きちんと生かせている人は少ないものです。

そして、この雑な把握の仕方が原因で、仕事や環境に不適合を起こしているケースがしばしばあります。

きちんと場合分けをしないまま、

「この仕事は私には向かない」
「この環境は私には合わない」

などと、ザックリと決めつけてしまっているのです。

実際には、100%合わないケースというのは稀であり、不適合な部分だけを調整すれば、楽になることも多くあると思います。


同じ性格でも、それが強く現れる場合と、そうでない場合とがあり、それが特に役に立つ場面もあれば、特に足を引っ張る場面もあります。

自己分析の精度を上げて、自分の性格をもう少し細かく分析できると、
もう少し上手に、仕事のストレスを減らすことができると思います。

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