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「メンタルが弱い」という誤解

「私はメンタルが弱い」
「あの人はメンタルが強い」

という言い方が、日常生活ではよくなされますが、

メンタルの強さというのは数値で測れるものではないので、強いとか、弱いということは、なかなか断定しづらいものだと思います。

まあ、分かりやすく表現するなら、周りの人たちより「不安を感じやすい」とか、「落ち込みやすい」ということが、「メンタルの弱さ」と言えるのかもしれませんが、

環境や人間関係が変われば、不安を感じにくくなったり、落ち込みにくくなったりもするので、その人が身を置く環境や、比べる相手次第で、その人のメンタルは強いとも弱いとも言えてしまいます。


不安やストレスの感じやすさは、遺伝で決まる部分もありますが、生まれつき不安やストレスを感じやすかったとしても、その人が身を置いている環境の中に、不安やストレスを感じさせる要素が少なければ、それらを感じにくくなります。

例えば、周りに配慮ができて、あまり細かいことを気にしない寛容な人たちや、

何事も好意的に捉えて、自分のことも、他人のことも信頼できるような自己肯定感の高い人、

あるいは多様な考えやあり方を理解しようとし、多角的に人を評価できるような視点の高い人たちに囲まれていれば、不安を感じにくくなると思います。

私も色んな環境で働いてきたので、環境によって不安感や安心感が全く異なることを実感しています。

私から見て、メンタルに関して相談に来られる方の多くは、残念な人たちと関わっていることが多いです。

残念な人たちとは、余計なストレスを与えてきたり、無駄に否定ばかりしてくるような人たちですね。

視点が低いから、自分の都合しか考えられず、自分が知ってる正しさしか理解できないから、相手の立場に立って考えることや、多様なあり方を尊重することができないのです。

そういう人たちに囲まれていれば、不安を感じやすくなったり、落ち込みやすくなるのは当然ですから、自分が身を置く環境を考え直したほうが良いと思います。

ただ、仕事によっては、一緒に仕事をする相手を、自分で選べない人もいると思います。

そういう人たちには、別のメンタル防衛手段もお伝えしていますが、

基本的には、そのような余計なことに貴重な時間や労力を使うことなく、リラックスして、自然体で過ごせるような人間関係を持つことが望ましいですし、

居場所を変えないにしても主体性に周りに働きかけて、環境をより望ましいものに変えていけると良いと思います。

 

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