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メリットを増やす時の注意

「これを始めると良いことがある」と考えて、新しい行動を選択し、変化を取り入れるのは良いことですが、

変化には、メリットだけでなく、デメリットが伴うものです。

何かを得るためには差し出すものや、譲ることが出てくる場合がありますし、何かを選ぶことによって、これまで維持できていた何かが維持できなくなることもあります。

ですから、「このメリットを得たい」と思った時には、その時に生じるデメリットまでよく把握し、そのデメリットを積極的に受け入れる気持ちを持っておくと良いと思います。

「良い」と思ったことには、すぐに飛びつきたくなるものですが、メリットばかりに注目して、デメリットを考えないと、「こんなはずではなかった」と、あとで戸惑うことが出てきます。

「良い」と思った仕事に手を出して、後になって「やめておけば良かった」と思うとか、「良い」と思った商品を買って、後になって「買わなきゃ良かった」と後悔するという話は、よく聞く話ですよね。

そうなってしまうのは現実認識がちょっと甘くて、デメリットの方をちゃんと認識できていなくて、そのデメリットを受け入れる覚悟ができていないからなんですね。

デメリットを把握して、受け入れる準備さえしておけば、後で戸惑ったり後悔することが減り、一度始めた行動を最後まで貫徹しやすくなります。

もちろん、事前には把握できないデメリットも、たくさんあるとは思いますが。。


思慮がある人というのは、自分に盲点があることを常に自覚していて、自分に見えていないものにも備えています。

だから、変化というのは良いだけのものではないし、悪いだけのものでもない、ということがよく分かっています。

デメリットがあるからと言って、慎重になりすぎる必要はなく、メリットばかりに着目して、軽率な判断をするのでもなく、

「良し悪しがある」ということをよく自覚しながら、望ましい変化を選びとっていきたいものですね。

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