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「特に問題はない」という人の問題

私のところに定期的に相談をしに来ているにも関わらず、

「特に問題はないのですが、、」
「今は順調なのですが、、」

といったことを言われる方が、たまにいらっしゃいます。

本当に順調で問題もなければ、わざわざ私のところまで相談には来ないはずなのですが、、

自分の抱えている問題をうまく言語化できず、だから認識もできず、モヤモヤした気持ちを漠然と抱きながら、何かを求めに来ているのかと思います。


ちなみに私は、「今の自分には問題がない」と言ってる人がいると、「ちょっと大丈夫かな?」と思うことがあります。

本当に問題を抱えていなくて、そう言ってる人もいるのですが、

「今の自分には問題がない」という人の中には、自分の気持ちを抑圧して、問題を見ないようにしている人がいたりいるからです。

特に、精神的に疲れていたり、自分一人では対処しきれない、重い問題を抱えている時ほど、人は問題を見なくなります。

うっすらと問題を自覚していたとしても、忙しさにかまけて、つい目の前の取り組みやすいことを優先して、後回しにしてしまったり、

うっかり話すと、余計なアドバイスをもらって、問題に取り組まざるを得なくなるので、面倒に思って押し込めてしまったりすることもあると思います。


私は、そのような態度が悪い、と言いたいわけではありません。

余裕がない時には、そうせざるを得ないですし、自分が抱えるすべての問題を、今すぐに解決しなければならないわけでもありません。

ただ、抑圧しているということは、問題を抱える自分に対して、恥や劣等感を感じていて、そんな自分を否定しているという可能性もあります。


そのような自分に気づいた時は、

「もっと頑張らなきゃダメ」
「ちゃんと向き合わなきゃダメ」

などと、厳しい言葉をかけるのではなく、

「問題を抱えていても大丈夫」
「とりあえず今は、そのままでもOK」

などと、優しい言葉をかけてあげてください。

自分にプレッシャーをかけるほど、逃避の行動が生まれてしまいますから、焦らず、追い込まず、自分のことを優しく包み込んであげてください。

自分の問題を隠したい気持ちがなくなると、自然とタイミングが来た時に、人に相談できるようになると思います。


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