諸行無常
「ああ。なぜだろう?こんなにも疲れて果ててしまった。世の中に溢れているいろんなものが無意味に思えてしまうのは果たして僕だけなのだろうか?」
11月も終わろうという季節なのに昨日の気温は20度を超える暖かさ。かつての日本人は四季の移り変わりの素晴らしさを愛した。人生のうつろいを季節のうつろいに投影させて「無常感」を感じて生きてきたからだ。今では、慌しい日常に埋没して四季のうつろいを感じる「心」を無くしてしまったのだろうか?
今年の秋の京都は外国人旅行者があふれて賑わっているらしい。今日の朝のテレビニュースで映像が流れていた。けれど、「静寂」に触れるために寺社仏閣を旅して歩く生粋の「京都愛好家」にとって今の京都はどんな風に映っているのだろう?
静寂を求めて歩く宗教的な町から、賑わいに溢れかえる観光都市に変わった京都の町。「諸行無常」とはまさにこういうことなのだろう。いつかまた静寂に満ちた寺社を歩く風情が戻る日はくるのだろうか?
よろしければサポートをお願いします。🐥より良い作品作りのための励みにさせていただきます❗️