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納得のいかなかったこと。

僕は大学を卒業してからは中学校の教員として2年間働いていました。超がたくさんつくほど大変な職場でしたが、それなりに楽しくやっていました。

仕事の内容にはそれぞれの意味があると思って仕事をしていました。しかし、そんな自分でもどうしても納得がいかないことがありました。

それは「時代錯誤の校則が存在している」こと。

今、いろんな場面で校則のあり方について議論が飛び交っています。時には大激論になるくらい盛り上がりを見せるものもありますよね。

そこで、今回教員として2年間働いていた中で「これって時代に合わないよね?」と思った校則についてお話していきます。


自分が違和感を感じていた校則

僕が一番違和感を感じていたのは「髪型についての禁止事項」です。最近でも大きく騒がれているこの話題。僕もなぜあるのか疑問に思っている側です。

よく話題になるのがツーブロック。学校でも目を光らせている生活指導の先生がたくさんいました。

そもそもツーブロックってどんな髪型だよ!って思ったので調べてみました!

ツーブロック
→中が刈り上がっていて上の髪の毛との段差が付いているスタイル

https://www.handsome-barber.jp/koshigaya/blog/post-4571.html

という感じだそうです!厳密に言えば「ツーブロック」という髪型は存在しないみたいです。

それでも先生たちはしきりに気にしてくるんです。なんでなんだろうと思って、一度先輩の先生に聞いてみたんです。

そしたら「不良っぽい髪型だから不良に絡まれやすくなる」と返され、「え?!」となりました。

正直何を言っているのか全く分かりませんでした。
今就活生や朝のアナウンサーでもこの髪型を取り入れているのに…むしろ清潔感があって好印象なのに…
生徒の身を守ることが教員の仕事かもしれませんがそれと髪型は違くないですか…?

しかも、ツーブロックに限らずセンター分けとか清潔感あるマッシュとかの髪型をしている生徒に対して、「調子乗ってる」とか裏で話してる先生がほとんどだったんですよね。

もう、めちゃくちゃ悲しくなりました。
髪型ひとつでこうも言われるのかと。清潔感がどうとか第一印象がどうとかありますが、生徒に対してそんな風に言えちゃうのが悲しかったです。

ほんとは僕だってセンター分けとかオン眉マッシュとかして仕事したいです!でも、それじゃあ指導の示しがつかないからやれませんでした…
今は退職したんで好きなようにやらせて頂いてます!退職翌日にツーブロックスタイルにしてやりました笑

髪色についてはある程度緩和されている(ところもある)ので、このまま髪型も緩和されて欲しいなぁ~

指導する立場になって思うこと

これ以外にも違和感を感じている校則は沢山あります。持ち物に関しても多いですよね。あれ持ってくるな~とか。

こんな風に思っているのに生徒に指導できたのか?!って話ですよね。
結論から言うとできませんでした

最初は自分の中で頑張って言い訳を見つけて指導してました。しかし、だんだんと子どもたちにも本心を見抜かれるんですよね。
途中から校則の抜け道を教えてやろうかと思いました。一度やりましたが他のクラスの先生から「なんでココだけやらないの?みんなやっているならやりなさいよ」と言われる始末でした。

もう正解が何なのか分からなくなりました。他の教員から職務放棄だと思われることもあります。でも、校則で何でも縛るのも違うと思うんです。

ルールを守ることは確かに大事です。でもそれを良いことに時代錯誤のことはして欲しくないと思っているだけです。

教員としての意識と個人の見解を切り分けできずに苦戦し、最終的に体調を崩してしまったので、今こうやって会社員という立場にジョブチェンジさせていただきました。

こうやって執筆している今も、いろんな先生が生活指導をされていることでしょう。自分が苦労した分、こういう方々へは頭が上がりません。
だからこそ、時代に合った考えで指導する先生が1人でも増えて欲しいと切実に願っています。

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