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30歳になってみたけど、いまだにぼくはギリギリだ

日々を忙しいと言い訳しながらも、なんとなく生きてきた30年。
12月30日という年の瀬に生まれたぼく。

どんな30歳にぼくはなっているだろうかなんて、15歳のぼくも、20歳のぼくも想像しなかったし、できなかった。
まさかカフェを開けて、カメラマンをやっているだなんていつのぼくが想像したんだろうか。

そんな"何者"なんていうありもしない何かにぼくは憧れて、肩書きを寄せ集めて、今にも崩れそうなガラクタの山を見て「なんかいいじゃないか」なんて薄っぺらな言葉を呟く。

とある雪の日。車を降りて長靴で歩道を進んだ先にこの景色があった。

2022年、このタイミングで図らずとも振り返る羽目になっている自分の誕生日は嫌いじゃなくて、なんだかいい日に産んでくれたなあと思う。

2022年の中でぼくはたくさんの写真に向き合ってきて、たくさんの感情が溢れ出た。

どんな写真がいいのか、どうすればいい写真が撮れるのかなんてそんなことはわからないけど、撮影した人の感情がのった写真が意図を持つんだとぼくは思っている。たとえどんなに綺麗な場所でも、シャッターを切ることに迷いがあればその写真の意味が消えていく。

写真が写すのは光と感情そのものなんだと思っている。

考えて、考えて、いっぱい考えた。
たくさん悩んで、たくさん迷って『手と仕事』って自主企画を始めてみたら、絡まった糸が解けていくみたいに少しずつ、少しずつ見える世界があった。

たくさんの仕事に触れて、いっぱい感動して
たくさんの人に出会って、初めましてをして
たくさんその想いを知って、ぎゅって胸が熱くなって
世界が鮮やかになっていく感覚と一緒に『手と仕事』がぼくの中で支えの一つにもなりました。

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

なにもわからないと頭を抱えた日々も
何もできないと顔を覆った日々もあったけれど、報われた一年でした。

来年はもっと、もっと向き合いたい
目を逸らし続けたものに、見ないフリをしていたものに。

なんて言ってると2022 年も終わりますね。
どうか良いお年を。

そして、まだ来年も誰かの手がぼくのことを感動させてくれるだろうって期待しています。


美味しいご飯に使わせていただきます