マガジンのカバー画像

手と仕事

22
100人を撮ることになってからからのことやぼくの思想そのものを文章化した。
運営しているクリエイター

#カメラ

人の口説き方を間違えると自分の価値を下げる|手と仕事#19

カメラマンになろうと思った時って一体いつだろうかなんてわかんないけど、20歳の時にカメラを手にした時には少なくともそんな夢見ていなかった。 ぼくがカメラを持つ理由を見つけた時に憧れた人はもちろんカメラマンで、アーティストで、芸術家で、気まぐれな大人で、そんな人の価値観を間近で覚えながらカメラと生きてきたぼくの感性はいつだってフォトグラファーや写真家って呼べるほど堅苦しいものじゃなくて、ぐにゃぐにゃと場所と環境で形を変えて、好き勝手に生きるように見えては何かを生み出すことをや

人に会うための言い訳を、ぼくはいつも探している |手と仕事 #14

人生における人との出会い、ぼくはその出会いと呼ばれる何かをこの三年間を通してたくさん経験してきた。 移住したばかりの3年前に限らず、住み込みをして日本中を転々としていた時からも、その前からも ずっとずっと人に出会い続けている。 新たな人間関係につながる出会いもあれば、本当にはじめましてをする出会いまで、ぼくはこれを日常にしてきた。 何百回と初めましてを言い続けて、何百人と人に会ってきているぼくは、誰かに会うための言い訳を探し出すのに必死。 どんな口実を用意しようか どんな

ぼくにとってのカメラと写真の存在意義|手と仕事 #10

最近は凍えるような寒さに、ストーブの前から離れることができない毎日を送りながらも、日々カメラに向き合い時には雪深い外での撮影もすることもあって手袋と長靴が必須な毎日となってきました。 ただどうしても依頼される方で『暖かくなってから、、』という方も少なくなく冬は撮影がやばいなあと思う日もありますが、そういう時は潔くぼくはバイトしてます。 『カメラ一本で食っていこう』なんてまだまだ先のことだと理解しながらも、夢ってのを追いかけたくなるのが人間というもの。 2022年の9月か

カメラを買い替えたら仕事が決まった|手と仕事 #8

どうも、最近めっきり寒くなってきて ホットコーヒーが美味しい季節がやってきたなと感じている、なおとです。 (平然とこんなこと言ってますがまだこんな挨拶は2回目)    カフェの店主としての顔をもちながらカメラマンとして活動している中で、すこし前の話になりますが今年一番の大きな買い物でカメラを買い替えました。 結果としては最高の結果になったからよかったですが、買った時は仕事無かったらどうしよう、、、。って本心では焦っておりました。 カメラの限界と、欲求の狭間で カメラとい

半径二メートル先の芸術がぼくの世界をまた変える。|手と仕事 #7

どうも、最近芸術にどっぷりハマっています、なおとです。 カフェの店主の一面を持ちながらも、カメラマンとして活動しているぼく。 最近なんの因果か芸術関係の方の写真を撮ることが増えてきてね、そういうところの情報がやってくるようになったんですよ。 カフェの営業中、お皿も洗ってお客さんはまったりしていて、なんだかちょっぴり眠くなっていた時だったかな、カフェの営業と100人の撮影と仕事での撮影がピークの時でさ、ぼくの住むまち長野県松本市ではそのときちょうど 『FESTA まつもと』

そのたった一言がぼくの心には必要だったよ|手と仕事#4

カメラマンとして嬉しい仕事を手にした。   とにかくうれしかった。 ずっと関わりたかった団体でずっとやりたかった仕事、憧れなのかなんなのかぼくにカメラを教えた師匠がいる世界に片足を突っ込んだ気がして、とにかく嬉しかった。   その世界には、ぼくの人生の価値観をぶっ壊した人も、カメラの魅力を教えた人もいて、常識っていう概念から逸脱した人たちもいる世界。   その仕事が決まった朝、昔お世話になった人たちに嬉しくて連絡してしまった。 あなたたちのいる世界に足を突っ込むことになった

100%でやれば結果はいつか出るし、見てくれる人はいるよ|手と仕事#3

【100人の手と仕事】をはじめてからはただただ、その人の動きが綺麗で、気持ちがまっすぐで、純粋で、ぼくは羨ましかった。   だから、だれよりも見ていたかった。 誰よりもちかくで熱を感じたかった。   __________________________.   『見ている世界と考えてる世界と生きてる世界が、なんというかキラキラしてるんですね』   とある作家さんがぼくの写真を見て、こう言ってくれました。    始めましての方でしたが、すごくぼくの心を震わせてくれました。 【1

カメラマンです、って言いまくってたらお仕事がたくさん増えた|手と仕事#2

9月も終わって10月。 ぼくの住む町は朝晩の冷えが激しくなってくる頃。 つい3週間前まではセミの大合唱が夏らしさ!ってやつをぼくに知らせまくっていたけれど、今となっては静かな秋の虫がジリジリと鳴いて冷たい空気の中でひっそりと秋を知らせてくれている。 秋といえば、食欲だの読書だのなんだの、色々出てくる!ぼくにとっての秋はやっぱり眠りが心地いいこと。眠る時も起きた時もちょうどいい適温で、特に不快感もなく起きれるってのもいいし、若干夏よりも深くなった気がする眠りの質的なやつも心

まるで旅でもしてるような、|手と仕事#1

つい先月のこと ぼくのカメラマンとしての心を 一心不乱に突き動かす企画が始まった 「ものや空間をつくる人、つくる手」 にピントを当ててアトリエや工房 活動されている場所にお邪魔して撮影する 【100人の手と仕事】   撮影開始がちょうど1ヶ月前の8月23日 始まれば怒涛怒涛、波のように押し寄せる問い合わせのDMにたじろぐぼくをよそに、カレンダーはあっという間に予定がびっしり。   カフェの営業もしながらなので なかなか思うようにいかない日もあったけど ようやく20件ほどの撮