KPI設定のポイント
仕事でKPI設定についてレビューしたので備忘録として保存。
■KPIが機能するための要件
これからKPI管理を始める方や、KPI管理を始めたばかりの方向け。「そもそもKPIとは何」って方は適宜ググってください。
①KPIは、数字であること
「indicator (指標)」は定量的なものであり、集計・比較可能でなければならない。日本語が含まれてはいけない。
②KPIは、自動で集計されること
レポートやデータベース、WEBサービスなどから自動入力されること。
KPIの入力や集計自体に手間がかかるようなものは、特に小規模ビジネスでは機能しない。
③KPIは、必ず入力されること
②と関連するが、定期チェックが基本なので抜け漏れがあるようではいけない。日々のルーチンワークに組み込まれている必要がある。
④KPIは、時系列でトレンドを説明できること。
上昇・下降といった傾向、前月対比、昨年対比を任意の期間で俯瞰して把握できること。数字の羅列で説明されているケースは多いが、RedashやTableau、GoogleスプレッドシートやExcel等なんでもいいので、できればグラフ化する。
⑤KPIは、各マーケティングファネルの「結果」を「母数 × 効率」で説明できること
「量」と「効率」を分解しないと、数字や傾向の因果を説明できない。
振り返り
KPI管理を初めて行う組織では、それが「目標」や「予算」と混同されているケースが多いように感じる。
KPIは傾向を把握して注力すべきポイントを示し、因果を仮定(いわゆる仮説)して打ち手を示すことで初めて役に立つ。
グラフ化を勧めるのは、日々のレポートが「グラフのキャプチャ」と「因果の説明」「打ち手の説明」とルーチン化させやすいので担当者にとって楽で、マネージャーにしてもればそこそこの質を担保しやすいだからだ。
「打ち手」を説明した報告者は、次回以降の報告で必ずその進捗をレポートする必要がある。
KPIレポートで大切なのは、「トレンドを追えること」「着目すべき点を示す情報となること」「効率の変化を捉えていること」だ。
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