スクリーンショット_2020-02-06_8

KPI設定のポイント

仕事でKPI設定についてレビューしたので備忘録として保存。

■KPIが機能するための要件

これからKPI管理を始める方や、KPI管理を始めたばかりの方向け。「そもそもKPIとは何」って方は適宜ググってください。

①KPIは、数字であること

「indicator (指標)」は定量的なものであり、集計・比較可能でなければならない。日本語が含まれてはいけない。

②KPIは、自動で集計されること

レポートやデータベース、WEBサービスなどから自動入力されること。
KPIの入力や集計自体に手間がかかるようなものは、特に小規模ビジネスでは機能しない。

③KPIは、必ず入力されること

②と関連するが、定期チェックが基本なので抜け漏れがあるようではいけない。日々のルーチンワークに組み込まれている必要がある。

④KPIは、時系列でトレンドを説明できること。

上昇・下降といった傾向、前月対比、昨年対比を任意の期間で俯瞰して把握できること。数字の羅列で説明されているケースは多いが、RedashやTableau、GoogleスプレッドシートやExcel等なんでもいいので、できればグラフ化する。

⑤KPIは、各マーケティングファネルの「結果」を「母数 × 効率」で説明できること

「量」と「効率」を分解しないと、数字や傾向の因果を説明できない。

振り返り

KPI管理を初めて行う組織では、それが「目標」や「予算」と混同されているケースが多いように感じる。

KPIは傾向を把握して注力すべきポイントを示し、因果を仮定(いわゆる仮説)して打ち手を示すことで初めて役に立つ。

グラフ化を勧めるのは、日々のレポートが「グラフのキャプチャ」と「因果の説明」「打ち手の説明」とルーチン化させやすいので担当者にとって楽で、マネージャーにしてもればそこそこの質を担保しやすいだからだ。

「打ち手」を説明した報告者は、次回以降の報告で必ずその進捗をレポートする必要がある。

KPIレポートで大切なのは、「トレンドを追えること」「着目すべき点を示す情報となること」「効率の変化を捉えていること」だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?