見出し画像

いちばんの親友と結婚した、ということ

だんだん寒くなってきました。
皆様はお風邪など召されてないでしょうか?
からだを、大切にしてください。
ほんとうに。

さて。

今日は
11月22日

いい夫婦の日ですね。
だから、今日は死ぬほど惚気けます。
なので、気分を害す…という方は、まわれ右&グッドバイでお願いします(笑)

私たち夫婦は、1ヶ月前から、この日は夕方まで二人で遊ぶって決めていました。

11月、すごく忙しかったけど、今日はほんとうに楽しかった。

ともくん(夫)は、かわいいひとです。
小柄で、髪の毛がつるつるしていて、眠っているお顔が整っていて賢そうです。
実際、とても賢いのです。
頭の回転がはやくて、透視したみたいに少し先に起こる危機を察知します。
みかんのデニッシュとからあげと茄子の煮浸しが好きで、よくコーヒーを飲んでいます。
可愛い女のコが出てくるアニメーションが好きなので、わたしもよく一緒に観ます。
たまゆら、とか、けいおん!、とか、たまこまーけっと、とかFateシリーズとか。あと、ともくんはティム・バートンの映画も好きです。
ギターが得意で、毎日夜にラグタイムブルースの練習をしています。
私は漏れ聞こえる音を聴きながら日記や詩を書き、本を読みます。私達の生活は、概ね、本当のこととは思えないくらいです。
でも、わたしは精神科に15年以上かかってるし、具体的には書かないし書けないけど、ともくんも大きな治らない傷は持っています。
彼は、あんまり愚痴が好きじゃないから話さないんだけど。

淡々と真面目に毎日毎日仕事をし、私も手伝ったりしてますが、手伝える仕事がたくさんあると嬉しい。

ともくんはよく
「僕と尚は仕事も家庭も車の両輪」
て言います。
いい言葉だなぁ、と思います。
自営業だから、余計にそう思うのでしょうか。

わたしたちは18歳のとき大学の図書館前の芝生で出逢いました。春で、若くて、ともくんは金髪でした。
わたしは今より細くて、りぼんやレースの服が好きでした。
わたしたちは毎日一緒に電車に乗って大学から帰りました。
学食で一緒にごはんを食べました。
たいてい、いちばん安いかけうどんを。
ともくんは今でもおつゆに入ったぬくいおうどんが好きです。
旅行にも一緒に行ってべつべつのお布団で眠りました。
でも、わたしたちは恋人同士ではありませんでした。

それぞれ、別にちゃんと恋人はいました。
わたしたちは、いちばんの親友だったから。

大学を卒業してから、私はすぐに当時付き合っていた男性と結婚しました。

ともくんも立派な仕事を得て、素敵な恋人と遠くへ行ってしまいました。

それから、8年ほど経ち言うの嫌なことがいろいろあって、私は独りになりました。

ともくんも、その当時の仕事が自分に向かなくて仕事をやめ、恋人と遠距離恋愛になり、けっこう自暴自棄でした。

わたしたちはまた一緒に遊べるようになりました。

ともくんは資格をとって別の仕事をみつけ、私もともくんの真似っ子をして、でもともくんと同じ資格は難しいので別の資格をとって仕事をみつけました。

ともくんは、お給料が貯まると、黄色い可愛いバイクを買いました。
ヘルメットも2つ買いました。
それで私を後ろに乗せて、いろんなところへ行きました。
お金がなくて、カフェに行けないので、私の家の近くの広い公園を『俺たちの喫茶店』と名付けて寒空の下で缶コーヒーを飲みました。二人ともクリーム色のBOSSのカフェオレが好きでした。

ある日、森林公園で遊んでいたときに、ともくんは言いました。
「こんなに二人で遊んでると楽しくて仕方ないのに、夜には送っていかないとダメなのはつまらない。いつ結婚する?」
と。
結婚してくれませんか?
でも
結婚しようでもなく、
更に言うなら、
付き合いましょう、でもなく
「いつ結婚する?」
というのが、ともくんぽくて、面白くて、わたしたちは結婚しました。
春で、蜂が飛んでいました。

それからの外側から見える私達の景色は最悪だったのかも。
お金がなくて、わたしも精神の調子が最高に悪くて離人症で、おまけにともくんは独立開業しました。

ハムもバターも喩えじゃなく買えなくて、エンゼルパイを買う買わないで喧嘩したのもいい思い出。
一晩中寝室近くで暴れる野生のイタチと戦い続けてともくんが遂にキレて、わたしを連れて変なラブホテルに眠るためだけに行ったのも面白かった。

今はともくんの勤勉さもあり、周りの助けもあり、食べていけるようになったのが吃驚です。

たくさんの試練やたくさんの涙やたくさんの怒鳴り合いを経て、わたしたちは此処にいます。

先日、ともくんがリビングで三角座りをして
「ぼくはいちばんの親友と結婚してしまったから、もう友達がいない」
と言いました。

なので、握手をして、またいちばんの親友になりました。

いちばんの親友で妻、になりました。

今日はだから
amazarashi風にいうと
「戦ったぼくらの記念日」です。

絶望と、心無い見下しと、冷笑と、なにより自分自身と、ともくんもわたしも戦ってきました。
戦わないでもいいようなものとさえ。

いろんな無駄や不器用さをかかえ、わたしたちはこれからも歩くだろう。
一緒に歩くだろう。

今日、お互いへのひみつの贈り物を買ったのだけど
きっと、ともくん、あなたがいる毎日が、わたしの…
うまくいえないけど、
楽しい一日一日です。

ありがとう。
私の青空。
My blue blue lovely heaven…





•ө•)♡ありがとうございます٩(♡ε♡ )۶