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本のご紹介

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これまでに読んだ本を、個人的な感想を交えて紹介しています。 あなたの気になる作品が見つかりますように。。。
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#集英社文庫

『さいはての家』 彩瀬まる 著

簡単なあらすじ郊外に建つ古い借家。 植物が鬱蒼と生い茂るこの家には、人生に行き詰まり、逃げてきた人ばかりが住み着く。   年上の常連客との不倫の果て、駆け落ちした飲み屋のママ   引き返せない罪を犯し、兄貴分から逃亡しているチンピラ   信者の死体を遺棄した罪で、公安に追われる新興宗教の教祖   親が決めた縁談とストーカー彼氏から逃れるため、身を隠す姉妹   妻との関係に悩み、単身赴任を選んだサラリーマン 安息を手に入れたはずの住人たちはやがて、奥底に沈む自分の心の澱を覗

『白夜行』 東野圭吾 著

簡単なあらすじ1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。 普段から、子どもたちの遊び場となっていた現場の廃墟ビル。 顔見知りの犯行と踏んだ刑事の笹垣は、解決は秒読みだと思っていた。 しかし、容疑者は次々に浮かぶが、けっきょく事件は迷宮入りする。 「被害者」の息子、桐原亮司と、「容疑者」の娘、西本雪穂。 あまりにも暗い目をした少年と、並外れて美しい少女。 二人はその後、全く別々の道を歩んでいく。 それから数年後、別の事件を追う笹垣の耳に、聞き覚えのある二人の名前が聴