Naoko Tanemori

フェアトレードと自然食品店の仕事をしつつ、地元でコミュニティカフェを運営。自宅の電源を…

Naoko Tanemori

フェアトレードと自然食品店の仕事をしつつ、地元でコミュニティカフェを運営。自宅の電源を太陽光発電と蓄電池でまかなうなど、インフラや社会制度などの縛りから離れて自分の力でできるものは自給する「オフグリッド」を試行中。

最近の記事

森を知る

3年前に応援会員として入会した一般財団法人「日本熊森協会」。 ウェブサイトや会報で活動内容は一通り理解していたが、このたびYouTubeで、創立時の初代会長で現・名誉会長の森山まり子さんの講演を観て、感動した。 森山まり子名誉会長講演@くまもと地球会議2022(2022年4月16日) 森を残し、 全生物と共存しなければ 人間も生き残れない と、「現代生態学」という考え方を冒頭に掲げて語り始めた森山さんのお話に、知っていたつもりでほとんど分かっていなかった地球のこと、森の

    • クマを知る

      2023年8月27日(日)、東京都の西のはずれ、山梨県との県境近くにある奥多摩の山での自然観察会に参加した。 この自然観察会を企画してくれたのは、一般財団法人「日本熊森協会」東京支部。 この法人の応援会員になったのは、3年前の2021年4月のこと。 フェイスブックでシェアされていた、東北地方でメガソーラーや大規模風力発電施設の建設が自然を破壊しているという問題提起の記事を読んで、これを投稿した熊森協会とはどういう団体かと興味を持った。 それまで、●●(動物)を守れ、系の情

      • 殺生について考える

        殺生の罪を犯してしまった。   数年前、キッチンに出没するGは人間の食べ残しをキレイにしてくれる良き存在であるという知人の投稿を読んでいたく感激し、それまでスプレーや洗剤を片手に追い回したり新聞紙を丸めて叩いたりという非道な行いをしていた自分を恥じた。   そしてナチュラル原料の忌避剤を置く以外は、たまに遭遇しても追い払うだけで殺生はしないと誓ったのだった。   しかしながら、単独ならまだしも複数でお目見えになると精神衛生上たいへんよろしくなく、昨年はついに、昔ながらのハウス

        • 「墓守」って誰の仕事?

          お盆に広島の母を訪ね、2箇所の墓参りをした。 1箇所目は、父も眠るT家の墓。 公共交通機関なら電車とバスを乗り継いで1時間半はかかるから、いつも車で1時間かけて行く。 昔は何もなかったという丘陵はすっかり住宅地に変わり、その中にぽつんと3区画だけ私有地の墓地になっている。 この町は祖父母の出身地だが、祖父の仕事の関係で一家は15kmほど離れた港町で暮らした期間が長かったから、父の兄弟やその家族でこの町に住んでいる人は誰もいない。何家族かは広島市内にいるが、この墓地は誰の

          墓は自分のためじゃない

          NPO法人「葬送の自由をすすめる会」の会員になって、季刊の会報誌が送られてくる。 海での散骨は合同葬の年間計画があって、全国14箇所の予定が会報誌に載せられている。個人葬や山での散骨を希望する場合は個別相談。 会員であれば、家族や自分自身の散骨を申し込むことができる。さすが、30年の活動実績を持つNPOだけあって制度が整っている。 さて、順当に行けば自分の番はまだ20年以上は先だと思うのだが、不慮の事故等に備えて自分の始末を誰かに託す準備をしておかないと。 弟たちが健在

          墓は自分のためじゃない

          「散骨」について真剣に調べてみた

          4年前に父を見送ってから、いよいよ向き合わなければならないと覚悟を決めた「墓」の問題。今は元気に一人暮らしをする84歳の母がいずれ旅立つとき、今の墓を維持するのか?そして自分はどうするのか?と考え、真剣に「墓でない選択」を調べてみようと思った。 東京在住の自分が広島にある「T家の墓」に入る気にならないし、パートナーであるI氏とは婚姻関係がないため「I家の墓」に入れてもらうわけにもいかない。子どももいない自分は、どこかに散骨でもしてもらえればいいやと漠然と考えてはいたけれど、

          「散骨」について真剣に調べてみた