見出し画像

数字って面白い

前に損益分岐点ていうのを習ったんだけど「だからどうしたの?」って感じだった。。。経費と売上が同じになる売上高って、ようはたくさん売ればいいんでしょってな感覚。でも、ビジネスプランを考えるようになって、利益が出る仕組みをつくるために頭をひねってみると、損益分岐点売上高を算出するための経費の区分けが組織をつくるって考えるようになった。。。

経費は固定費と変動費に分かれる。固定費は売上に関係なくかかる経費で、変動費は売上の増減に伴って変化する(売上が増えると経費も増える)経費。ってことは固定費が少ないってことは最初にかかる経費が少ないってこと。要するに売上ゼロでも赤字が少ないってこと。サイコーじゃん。なんか、勘定科目を分けるときの勘定科目法で中小企業庁が提唱している「中小企業の原価指標」っていうのがあるみたいだけど。。。教科書とかにはそれを参考にって書いてあるけど。。。ちょっと無視。。。

さて、固定費を最低にするためには変動費を最高にすれば良い!!変動費はどうも変動費率というので考えるみたい。率なのでパーセント、分母は売上高。つまり、正式名称「対売上高変動費率」くんですぅ!!さらに、毎年毎年でてる中小企業白書ってやつに、業種ごとにすべての経費のパーセンテージなんかも載ってる。じゃあ今回はアパレルメーカーで。。。では・では試算開始!!

まずは変動費サイコーを実践する前段階として元々変動費として扱われるものを抽出。《注:数値は全て中小企業白書より》

売上高対商品原価率(%)=62%(売上高に対する商品原価(仕入金額合計)の比率)

売上高対広告宣伝比率(%)=1%(売上高に対する広告宣伝費の比率)

その他一般的な変動費(%)=3%

合計で66%が一般的なショップの売上高対変動費率となる。でも、ここだけで終わらさない。例えばショップ店員の人件費は一般的に固定費だけど、販売員と請負契約を結んで売上に対して一定のパーセントを販売員の取り分とする。そうすれば、人件費は変動費になった上に法廷福利費(社会保険料とか)や福利厚生費(社宅とか)もかからない。良いことしかない!!

売上高対人件費Ⅰ(%)=14%(売上高に対するライン部門の人件費の比率)

さて、ショッピングセンター(ファッションビル)とかって家賃が変動家賃って契約方法があるらしい。。。販管費や人件費率他変動費から勘案すると家賃は売上の7~8%くらいが妥当と言われる。その中で5%くらい変動家賃で交渉すると。。。85%が変動費になった!!やったぁ!!

さて。。。こんな店???実は地方にいっぱいあるらしい。。。大都市に本社を置くメーカーが自ブランドの店を出そうとすると土地勘や人脈がないからショッピングモールに入って。。。地元販売代行会社に店舗運営丸投げっ!!

変動費率85%のブランドが出来上がり。。。販売代行会社やショッピングモールディベロッパー(モール運営会社)などなど。いろんな会社にリスク分散だぁ!!でも。。。このようにリスクを分散させると関わる会社が多くなり結局コストUPにつながるんだけどね。。。そうしないように、しわ寄せは一番弱小な販売代行企業に行く。。。弱小企業の悲哀だぁ!!さらにブランド力が凄く強いブランドだったらディベロッパーにも泣いていただき利益確保!!

「弱肉強食」「生き馬の目を抜く」この世界厳しいですなぁ!!!

今日の写真もお借りしました!!かわいい写真ありがとうございます!!