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忘れがたいことば

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詠んだ本から、忘れがたいことばを引用し、感想を記す。
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記事一覧

”人生を時間割にするといい” 林家木久扇師のことば

林家木久扇『イライラしたら豆を買いなさい』より。 人気番組”笑点”では、与太郎、おバカキ…

なおたか
2年前
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2年前のメモを読むと、お気に入りの名言と、昔の自分が現れた。

愛読書の名言コレクションから、以下に引用する。 2年前の手書きのメモを見て、思い出したもの…

なおたか
3年前
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世界で少なくとも一か所だけ、幸せになれる場所

イギリスの政治家で文筆家だった、AUGSTINE BIRRELL(1850 - 1933)のことばを紹介します。 英語…

なおたか
5年前
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書評 - 嵐山光三郎『道楽人生東奔西走』

何年かぶりに、嵐山光三郎の『道楽人生東奔西走』を読んでいたら、ハッとする一節にぶつかった…

なおたか
4年前
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”登ってもいないのに下り坂”。綾小路きみまろの名言。実に深いと思う。ああ、俺のことだ、と実にしみじみする。ちょっとは”登った”のかもしれないが、それでも世間並みくらいのもので、下手をすると、そこまででもないかもしれない。歳月は人を待たず、月日は流れ去るのみ。下り坂をどう楽しむか。

なおたか
4年前
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きょう聴いた曲は、ドビュッシーとベートーヴェン。そして、五木寛之”続・孤独のすす…

きょうも室内楽を聴く。 日中、ドビュッシーの”フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ”…

なおたか
4年前
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五木寛之”生きるヒント1”を読んで、心に突き刺さったフレーズ - ”働くこと自体が目的ではない。”

五木寛之”生きるヒント1”を10年ぶり(?)くらいで読み返す。 そのなかに、五木が考える”人が生きていくことの本質”ということがあり、その通りだと思った。 <>のなかに、たくさん入れて書いてあった。 <考える> <本を読む> <芝居を見る> <音楽を聴く> <つくる>(やきものをつくる、キルトをぬう、俳句や和歌をやる) <食べる> (上にあげられたことが )”人が生きていくことの本質なのではないか。人間は、本来、そういうことをするために生きているのであって、

"休読日"。本を読まない日。本に"読まれない"ためにとる日のこと。"自分の頭で考える"ために。小飼弾”本と遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術"で学んだ。なるほど。となると、"休聴日"なんかも必要かな。音楽から離れる日。"休続日"とか。接続しない日。ネット、SNSに。自分を取り戻す。

なおたか
4年前

そら豆と酒一合と勇気がある 
           藤田湘子
小川軽舟『俳句と暮らす』に、こうあります。”昼間気持ちのへこむようなことがあったとき、この句はこの句は私の心に寄り添ってくれる。酒がゆっくり身体を巡りはじめると、あすに向かう勇気が湧いてくる”。酒と俳句は友たり得るか。

なおたか
4年前

”これ(=出家遁世)はむしろそこそこの金持ちや権力者にしかできないことだった。人は霞を食っては生きられない。清貧だって飯は食う。働かずとも食うに困らないからこそ、隠居できるのである。西行法師は遁世して家を捨てたが、所領の一部は握ったままだった。”長山靖生『貧乏するにもほどがある』

なおたか
4年前
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"あんまり儲かっているようにはみえないけれど、潰れない店がある。そのころの自分はそんなふうなかんじで食っていけないかなあと考えていた。古本が読めて、たまに友人と酒が飲めて、寝たいときに寝る。あと年数回旅行(国内)ができれば、それでいいかな、と。"荻原魚雷『暇な読書人』より。

なおたか
4年前
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”二十一世紀の隠居は、株やら金やらの資産運用に精通した人が多いと小耳にはさんだことがある。浮世離れにしても、研究を重ねるにつれ、簡単ではないことがわかってきた。例外はあれ、浮世離れした人は、親が金持ちか、妻が働きものか、そのどちらかであることが多い。”荻原魚雷『暇な読書人』より。

なおたか
4年前

”隠居の立場からすれば、年収が多い少ないとか家が大きいとか小さいとか、どうでもいいことだ。
いかにのんびり、その日一日をすごせたか。ひと手間かけて、ちょっと贅沢な気分を味わえたか。いかに自分の時間を楽しむか。そこに隠居の価値はある。”
荻原魚雷『暇な読書人』より。

なおたか
4年前
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”働かなくても食べていける”本隠居”はむずかしくても、「晴れ時々隠居」であれば、会社勤めをしている人にも不可能ではない。 休日、あるいはその日の仕事が終わったら、のんびり隠居然として過ごす。 隠居の価値観で生きるといってもいい。” 荻原魚雷『閑な読書人』より。