展覧会レビュー：『生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠―福田平八郎から東山魁夷へ―』@山種美術館

初・山種美術館。
恵比寿にある日本初の日本が専門の美術館。
展示は地下１階のみで、展示数はあまり多くない。
『生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠―福田平八郎から東山魁夷へ―』
奥田元宋について初めて知ったが、CGのような柔らかい繊細な描写で、とても幻想的だった。
彼の作品を見ていると、露で湿って、立ち込める匂いを感いるようだった。
また、渓谷の大きな作品は、せせらぎが聞こえてくるようで、写真とは違う価値のある表現だと改めて実感した。
彼の作品を見ていると、自然に回帰したい、と思ったが、その感情はそういう場所に行った人しか感じないだろう。
私も子供には、五感を揺さぶる色々なところへ一緒に行こう、と改めて思った。
また、そのほかの作品も、100、200年前の明治、大正時代の作品を今見れる感動した。
作者の言葉を抜粋して掲載しているのも、この美術館ならではの面白い試みだ。