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チボリといえば倉敷チボリ公園

少し田舎に行こうか

ナポリの後どうしようかぁ、と考える。

都会ローマも一瞬見たいけど、元々岡山の田舎から
一旗揚げにやってきた我々。

少し喧噪から外れた田舎も恋しいなぁ、ということで
GoogleMapをざっと見、なんとなく聞こえも良いし
ローマ郊外にあるTivoliを次の行き先に決める。

聞こえがいいのはきっと、今は亡き岡山の有名な遊園地
「倉敷チボリ公園」を思い出させる地名だったからだろう。
(倉敷チボリ公園はデンマークがモデルらしいが)

自分が中学を卒業するくらいまで倉敷駅のすぐ近く、
今はArioがある敷地にあったチボリ公園。
人生初のジェットコースターや急流すべりを体験した
個人的には思い出がある場所で、
そう思っている岡山県人は少なくないはず。

一度チボリ公園で開かれたしょこたんのライブも友人と見に行った。
その日、狩野英孝さんも出演していて
岡山で1日に有名人2人を見た貴重な日として、
今でも私の思い出に残ってますラーメンつけ麺僕イケメンはいOK。!

何はともあれ朝11時頃ナポリを出て
ローマ・テルミニ駅(Rome termini)で電車を乗り換え、
16:00頃Tivoliに着いた。

こういう風景待ってたんよぉおお
「小さな村の物語イタリア」、母が好きでよく観ていた。

Airbnbアパートの大家さんが駅まで迎えにきてくれた。優しい。

ナポリのにぎやかな感じから一気に落ち着いた雰囲気にほっとして
アパートも素敵で・・一瞬でTivoliが好きになった。

教会の鐘が聞こえる

キッチンという自由を手に入れたのでスーパーへ買い出しに。

岡山引っ越し後から考えると数週間ぶりの自炊・・!

ワインでか~
ハム系
新鮮なハム、チーズ、オリーブオイルが日本より安価で
つい買いたくなってしまう。
せっかくイタリアおるし・・と
結局またパスタという献立になってしまう
お皿洗って、上の棚にそのまま収納、
水が切れるという
スペースの匠が考案したであろう造り

イタリア洗濯機

そして同日、アパートで臭い服を洗おうと
イタリア語洗濯機とにらめっこ。

最高90℃…
通常モード最低3時間…

洗濯機、最長12時間・・?
何かの読み間違いかもしれない、と思いとりあえず開始してみる。

・・・

・・・永遠に終わらない。

やっと終わった時には3年ほど経った感覚だった。
洗濯機壊れたのかと思った。
水道代と電気代はどうなっているのか非常に不安だ。

これは冗談ではなく、ドッキリでもなく、本当に洗濯時間が
最短3時間なのだ・・。
私のしょうもない服を3時間も洗ってくれるのか・・。

後日「Rapid」を選択。
…日本でいうお急ぎモードだと信じて再挑戦するが
それでも1時間ほどはかかっていた。

( ゚Д゚)すげぇ。
これぞカルチャーショック

これがきっかけでイタリアの洗濯事情について
ググりまくった。(洗濯モードがなぜ長いかは分からなかった。)

  1. 硬水なので色移りしやすい

  2. 手触りも変わりやすい(硬くなりやすい)

  3. 前述の理由により、柔軟剤や洗剤(服の色別)の種類が多い

  4. 色移り防止に入れる「紙」というものがある

  5. 色を分けて洗濯する家も多い

  6. 下着など何にでもアイロンかける文化らしい

なるほど、、そう言われればスーパーの洗剤コーナー
めちゃ広かったなぁ。

それに同じ家の前を毎日通り過ぎていると
今日は黒の服ばかり、次の日は白い服ばかりと
色分けで干していたがこれはそういう事情だったのか!
これぞアハ体験。
てっきり同じ色でまとめて干すと可愛いから・・とかいう
メルヘンな理由かと思ってたわ。

硬水の国ではあるあるなのでしょうか。

Tivoliは泉がシンボルのようです
良い規模の街

Bagni Di Tivoli

Tivoliで数日過ごした後、隣町にはまた似たような
秘境があるかもしれぬ・・!と電車で3駅ほど離れたところにある
Bagni Di Tivoliという町へ訪れた。

名前も似ているし、同じような雰囲気のところかと思ったが
こちらは住宅街(高級住宅街もあった)、スーパーがある。ほうほう。
特に観光できるとこは無さそうじゃ、と駅周辺のカフェに入ったが
少しジャンキーというかヤク中の人がさまよっていて落ち着かず
この地域は高級なのかジャンキーなのかよく分からないまま、
We♡Tivoliへすぐに帰った。

歴史の時間 in ローマ

終盤にローマへ向かい有名どころを見て回る。

全部徒歩圏で助かった。

見切り発車撮影
都会ローマに突如現れるコロッセオ
後ろは人混みでギュウギュウ・物売り多し
パンテオン。
パッと見、裁判所とかかと思ったが、実際には文献不足で
何で建てられたかは不明らしく、一般的には神殿とされてるらしい。
「久々にきれいなトイレだよ、いってらっしゃい!」
と夫に言われて意気揚々で行ったバチカン市国のトイレ。ありがたかった。

イタリアのトイレは基本腰を浮かしてスクワット体勢で挑んでいた。

教科書でこれらを習った学生時代には
自分が実際に来るとは夢にも思わなかった。

オーストラリアでは中東・ギリシャ・イタリアなどからの移民を総称して"wog"と呼ぶ。
"super wog"といったYouTubeチャンネルも自分は好きでよく観ていたんだけど、
イタリア人の喋り方や振る舞いを見ているとそれを思い出した。
イタリアはこんなに有名なヨーロッパ国だが同時に古風で、
新しい物ばかり追いかける消費社会というよりは良い意味でスローな気がした。
窓がLEGOブロックみたい。
国民の8割近くがカトリックなんだそう
この汚れた紙の感じもいい
フォルクスワーゲンのCMに
使われそうな街並み。

約1週間のイタリア滞在も終わる。

Tivoliからナポリ空港へ向かう電車で
友人や家族とLINEした。

久々につながれてうれしくなった。
知らない間にすぐホームシックになってしまう。へへへ

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