自由を選択した後悔
新聞を読んでいると、テレビから聞こえてきました。
「自由を選択した後悔」
TVにはまったく意識は無かったのですが、このフレーズは私の脳に刺さりました。
このようなことは時々あります。
電車の中で見知らぬ人の会話にどきっとすることがあります。
今回もそうでした。
「自由を選択した後悔」
大学を卒業して海外で2年間、ボランティア活動を行い帰国後に就職活動を行った時。もう新卒扱いではなく中途採用での就職活動になってしまいました。
25歳での中途採用は、同年齢の人から2年間遅れることになります。
また「同期」の仲間がいない孤独感がありました。海外ボランティアという自由を選択した結果でした。
後悔という言葉にしたくはないのですが、後悔したことは事実です。
そして、40歳代での起業。これも会社員生活から自由になりたいための選択でした。起業後、1000万円の資本金が創業1~2ヶ月で半分以下になってしまった時のあせり。会社員が1000万円貯めるのに、どれだけかかるのか。それが1~2ヶ月間で半分以下になるとは・・・。
「自由を選択した後悔」は確実にありました。
その後、懸命に努力はしてきましたが、自由を選択した代償はいろいろとありました。
20年、続けてこれたのは運が良かっただけのようにも思っています。
その運が無かったら、自由を選択してしまった後悔をし続けていたかも知れません。路頭に迷うような状況になっていたら、どう自分の人生を振り返っていたでしょうか。
おそらく人生に挑戦した自分を慰めていたようにも思います。
自由を選択するということは何らかの代償はあると思います。
しかし、自由を選択しなかった場合、あの会社員時代の精神的に不健康な時間がずーっと続いていて、もっと大きな代償があったものと思っています。
自由を選択して後悔を感じることは、ありました。
でも、自由を選択しなかった後悔は、もっと悲惨なものではなかったかと思っています。
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