夢を見ればケガをする

1980年代中頃の日清カップヌードルのCM中のナレーションに
「夢を見ればケガをする  夢を見なけりゃ生きられない」
というのがありました。

オリンピックで金メダルを取った選手が「努力すれば必ず夢はかなう」と言いました。それは私に勇気を与えてくれました。
でも金メダルを取るまでの努力は、皆が皆できるものではないと思います。

少なくとも私は金メダルの夢を持ったとしてもメダルを取るまでの努力は出来なかったと思います。

大学卒業を控えた時期に就職する前に海外を見たいという夢を持ちました。それも単なる旅行ではなく長期で滞在しそこで生活をしたいという夢です。就職した後では出来ないと思ったので、就職前に実現したかったのです。

金メダルと比較すると小さな夢ですが、その夢は2年間の海外滞在という形で実現しました。良い経験をしたと思っています。後悔はしていません。

それから20年。

会社員を続けてきた40歳代、会社で出世して自分の思いどおりの仕事をしたいと思いましたが、このまま会社員を続けても出世はしなさそうでした。会社内の組織間の壁に難渋しながら生き続ける、精神的に不健康な日々に耐えられるのか。定年までの残り20年は辛いものに感じました。

会社を辞めて独立し思いどおりに仕事をしたいという夢を持ちました。

よく考えずにやってしまいました。

それから20年。

いろいろなことがありました。大変なことも多かったのですが振り返ると思い出深い出来事ばかりです。

失敗も多々ありました。でも都度、立ちあがることが出来ました。

会社員時代の精神的な不健康状態になったことはありません。

「夢を見ればケガをする   夢を見なけりゃ生きられない」

夢を見てケガはしましたが、夢を見て生きることができた20年でした。

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