夢と使命

前回、起業の理由は会社が嫌だったからと書きました。

もうひとつ理由があり「自分の会社を持つことが夢」でした。

そしてその夢は実現し、20年以上無借金で継続することができました。
家族を路頭に迷わすことなく、子供2人も無事、本人達の希望どおりの進路に進ませることもできました。

20年以上の会社の継続ですが、地べたを這いつくばって、なんとか継続することが出来た、というのが印象です。

社会の役にたったのか、と問われると、お金をもらって仕事をしていたのだからなんらかの役にたった、と思う程度のものです。

お客様から継続して仕事をもらえたので、費用に対してそれなりの役にたつものを提供してこれたからであるとは思います。

自信をもって「社会の役にたった」と胸を張れば良いのかも知れませんが、どこか力強さの無い会社のように思います。決して謙遜ではありません。

起業の理由が「夢」ということが原因のように感じてきています。
「夢」ではなく「使命」という言葉はどうでしょうか。

「夢」を「使命」に変えてみますと、

  「自分の会社を持つことが使命」

これだと力強さが違います。「夢」だと「自分の会社を持つことが夢」の1行で文章は完結しますが「使命」に変えると、なぜ使命なのかの説明が必要になります。
例えば
  「自分の会社を持つことが使命」
  「その会社で世の中に無い製品を出していくことが使命」
などでしょうか。

夢を持つことも良いのですが、それだと自分ひとりの範囲のことになってしまい、周りを巻き込む熱意のようなものが足りない感じがします。

使命を持つと、なにがなんでも突き進む印象があります。
強い意志でものごとにあたり、周りを説き伏せて進んでいけるように思います。そのような会社には自然と理念というものが出来上がってくるのでしょう。

理念は私の会社には無かったものです。

「夢ではなく使命を持て」

が起業家のあるべき姿のように思います。

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