それは突然のことだった

アルバイトの休憩時間にふと開いたLINE
家族グループラインにあった新しいメッセージの内容に
私は凍った
内容は簡潔に言うとおばあちゃんが倒れ病院に運ばれた
アルバイト先の先輩たちのご厚意で営業時間が終わった途端すぐに家に帰宅した私。おそらく人生で一番最速に帰宅したのではないかと思う。

急性期脳梗塞
それがおばあちゃんの病名だった
幸い自宅には私以外の家族が全員居たことで
119番通報からの病院への到着が早かった
その結果tPA静注療法というものすごく簡単に言うと薬で血栓を溶かすという治療を行うことができた。 
だが手足の麻痺は残ることになった。しかも重度の

以前から血液系の薬は飲んでいた気がするが
あまり私は詳しくは知らなかったし見たこともなかった。
だからこそ倒れたことに対する私の衝撃は
並大抵なことではなかったと思う
さらに時期が最悪で世界中が新型コロナで騒がれ始めた最初の年だったことも影響が少なからずあったのかもしれない。

私がおばあちゃんに会えたのはそれから約半年後のことだった。
退院した彼女の姿を見た途端

私の記憶から彼女の以前の姿は消え始めたのかもしれない。





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