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8.有料noteで9966タイトル調べたら、note販売指南と競馬だらけ:noteAPI×市場調査
はじめに
今回の記事を書いたきっかけ
有料note市場についてあまり情報がなかったので、自分で有料note市場調査をしています。
前回、Pythonまで引っ張り出して、ChatGPTの人気記事100件のタイトル分析を試みた、という記事を書きました。
今回は、 ChatGPTではなく、有料noteに関する分析結果の記事になります。
検索に”有料note”と入力したときに出てくる記事のタイトルを分析したのもので、 タイトルにも記事にも"有料note"の文字がない有料noteの多くはここには含まれません。
なので、もったいぶらずに先に結論を書いておくと、有料noteの作成指南およびその参考になるような記事と、競馬の有料noteの記事が多かった。それ以外は、単語だけで見ても検索結果の1%以下ばかりで、なかなか共通点を見出すのが難しい。 という結果になりました。
前回・今回の調査はキーワード検索を起点とした記事のタイトル分析になります。
ChatGPT、のようにある程度、自分の書きたいジャンルが分っていて、その中でどんな話題が人気なのか? どんな話題であれば有料noteにしやすいのか? は調べやすい一方、 ジャンルを問わずに有料noteがどんなもの? というのはなかなか調べづらいものになります。
…ということに、DLしたデータをみてから気づいたのですが、せっかくデータを見てしまったので、記事にすることにしました。
今回の記事の無料部分
今回は、前回の記事で予告した、「もう少し数を増やして傾向を見る」と「”有料note”で絞り込んで調査」を同時に実行した結果を記事にしています。
有料noteにしていますが、無料範囲で先に、上位数件のデータの提示とデータ全体からわかったことを簡単にまとめて提示しますので、無料部分だけでもお読みいただけると嬉しいです。
有料部分には、無料部分で省いた説明や、元データを置きたいと思います。データ9966件見たいのだ! という方は有料部分をご覧ください。
無料:”有料note”で検索したら出てくる人気記事の傾向
データの抽出条件
前回と同じく、PythonをつかってnoteAPIからデータをDLしています。2024/2/17時点データです。
noteのトップの上部にある検索画面に”有料note”の文字を打ち込み、Enterを押して検索をかけると、検索結果が表示されます。
右上を見ると、約10,000件 と表示があります。
この検索結果と微妙に違う内容なのですが、人気のある記事が抽出されている。ように見えるものの、ブラウザに表示される検索結果と完全には一致しない結果となりました。
なので、たぶん人気記事9966件というネーミングで話を続けます。
また、10,000件 抽出するようにコードを書きましたが、途中で止まって、DLできたのが9966件。 これが約10,000件の正確な数字だったと解釈しまして次のステップに進みます。
ユーザーID別にみると、圧倒的に上位のクリエイターの記事がたくさん
まず、たぶん人気記事9966件クリエイター別にみて見ます。
(以降、敬称略)
競馬穴馬予想《指数が全て》:935件
林伸次:618件
競馬でゼッタイ負けない方法:443件
935件って9966件の9.4%です。たった一人で人気記事の9.4%です。
また、クリエイター名からすでに予想されているかと思いますが、この時点で、圧倒的に競馬に関する記事が多いことが予想されます。
この後に書きますが、予想を裏切らない競馬記事の多さです。
note価格の分布をみると、無料が2/3を占める
”有料note”で検索しているにもかかわらず、 その2/3 が価格設定のない無料noteでした。
低価格の記事が多く、高価格帯の記事は比較的少ない。という構造もChatGPTの時と変わりません。
100円の記事が多い一方、10万円の記事も7件ありました。
(購入されているかはわかりません)
スキの数が多い程順位は…あがらなかった。新しい記事の方が順序が高い傾向
記事についているスキの数を、今回はデータ取得しています。
1位から9966位まで、単純にそのデータ並べて、グラフにしてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1708178942636-kxdopKmfx8.png)
全然傾向が掴めません。
スキの数がたくさんあれば、人気記事の上位に残るということではないようです。
これはもしや…ということで、記事の公開日を無理やりですが、グラフにしてみました。
圧倒的右肩下がり傾向!
![](https://assets.st-note.com/img/1708179153759-ooIE7IzETe.png)
記事の公開日と記事の順位、 スキの数と記事の順位でそれぞれ相関をとってみたところ、 記事の公開日と記事の順位はかなり強い負の相関がありました。スキの数と記事の順位には相関がありませんでした。
つまり、 人気順と言いつつも、新しい記事程、上に表示される。
と言うことになります。
タイトルの傾向についてChatGPTに聞いてみた
いよいよタイトルの分析に移ります。
まずはChatGPTに聞いてみましょう。
<プロンプト>
添付は記事ランキングのタイトル一覧です。 何が読み取れますか? できるだけ詳細に解説してください。
記事ランキングのタイトル一覧を分析すると、主にnoteプラットフォーム上での有料コンテンツの作成や消費に関する話題が中心であることがわかります。以下のポイントが読み取れます:
有料コンテンツの推奨:タイトルには有料noteの作成や販売を推奨し、それによって収益を上げることを目指す内容が含まれています。「有料noteが売れる人になろう!」や「note有料記事に挑戦してみない?」など、読者に有料コンテンツの作成を奨励するメッセージが見られます。
有料コンテンツの購入体験の価値:有料コンテンツを「買う」ことの楽しさや、それによって得られる「幸せ」という新しい価値観を提案しています。これは、コンテンツの消費者側に焦点を当てた視点を示しており、「有料noteを「買う」ことも楽しい!幸せという新常識」というタイトルがその例です。
有料コンテンツ作成の助言とヒント:有料コンテンツを成功させるためのアドバイスやヒントを提供する記事があります。例えば、「今まで買った有料noteと購入理由から考える「思わず買ってしまうnote」の特徴」では、過去に購入した有料コンテンツの分析を通じて、魅力的な有料コンテンツの特徴について考察しています。
特定のグループへの呼びかけ:「「書くことが好きな障がい者」そんな人にこそ有料noteを書いてほしい」というタイトルは、特定の社会的グループ(この場合は障がいを持つ人々)に対して有料コンテンツの作成を奨励しています。これは、プラットフォームが多様な声を促進し、異なる背景を持つ人々にもチャンスを提供しようとしていることを示しています。
全体的に、このタイトル一覧はnoteプラットフォームでの有料コンテンツの作成と消費に対する積極的な態度を反映しています。有料コンテンツの価値を高め、それによる収益機会を提案し、さまざまな人々に向けた包括的なアプローチを取り入れることを推奨していることが読み取れます。
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有料noteの販売・収益化に関する記事は実際に多いので、間違ってはないのですが、その中でもどういう話をしているの? まで教えてほしかったところです。
が、一生懸命に聞いてもChatGPTがなかなか答えられない部分のようなので、Pythonにバトンタッチします。
タイトルを単語の頻度分析したら、競馬で上位が埋め尽くされた
さて、ここで唐突に読者の方に質問です。
R という単語を見て、何を連想されるでしょうか?
私は 統計分析フリーソフト「R」 を思い浮かべ、有料noteで誰か統計解析でもしているのか? とボケたことを考えました。
タイトルの単語頻度分析をした結果上位3件がこちらです。
R :2775件
競馬 :2511件
月 :2431件
実にたぶん人気記事9966件の3割がRを含むという結果になりました。
え、どういうこと? となると思います。
R と 競馬 と 月を含むタイトル… それは例えば以下のようなものです。
1/15(月)船橋競馬11R 超絶自信あり予想
レースを略したRでした。
3位以下も、頻出単語上位は競馬が独占しており、思わず私もChatGPTに聞いてしまいました。
<プロンプト>
競馬の話多くない?
タイトル一覧から、競馬に関連する話題が合計で1,711件あります。これは、分析されたタイトルの中に競馬の予想、競馬勉強会、競馬に関する個人の考え方、具体的なレースの予想など、競馬に焦点を当てた内容が多く含まれていることを示しています。
競馬以外では、有料note作成指南およびその参考になるような記事が多く、数では負けても順位では競馬を圧倒
さて、単語の頻度分析で競馬の話題の多さに圧倒されたので、うっかりしていましたが、記事のタイトルそのものを見ると、上位10件はいずれも競馬の話ではありません。
有料noteが売れる人になろう!
「書くことが好きな障がい者」そんな人にこそ有料noteを書いてほしい
有料note『noteの育て方』がさらにパワーアップしました。
note有料記事に挑戦してみない?
有料noteを「買う」ことも楽しい!幸せという新常識
今まで買った有料noteと購入理由から考える「思わず買ってしまうnote」の特徴
有料note販売をすると売れる人の特徴10
フォロワーさんが少なくても、有料noteを書くべき理由。〜note収益化10ヶ月目のリアルをお伝えします〜
【有料note】購入者視点を深堀りしてみた。
有料note販売はいつからがベスト?
単語頻度分析でも競馬の記事を除くと、次に出てくる共通のKeywordは”有料”や”方法” と言った指南記事のタイトルによく出る単語が上位に挙がってきます。
中間まとめ
さて、無料部分はここまでになります。
ここまでの発見をまとめます。
特定のクリエイターによる記事が多数を占めます
検索された"有料note"の中で、実際には2/3が無料noteであり、残りの有料noteも低価格のものが多いことが確認されました。
記事の人気順位と、スキの数および公開日の関係を分析した結果、新しい記事ほど人気がある傾向にあることが示されました。
ChatGPTの分析によると、有料コンテンツの作成や消費に関する話題が多く、有料コンテンツ作成の助言や特定のグループへの呼びかけなどが含まれていることがわかりました。
単語頻度分析をすると、競馬の記事がとても多いことがわかりました。
有料noteにはいろいろなジャンルがあると思うのですが、 有料noteと検索したら際立って競馬の話題が出てくるのは不思議な話ですね。
逆に言えば、それ以外のジャンルの有料noteは、【有料note】であることをあまり前面に押し出さず価格設定をされている。と言うことになります。
有料領域に含まれている内容
”有料note”で検索したら出てくる人気記事の傾向
無料記事の情報に補足を行います。
競馬の記事について、実際にクリエイターを抽出し、記事リスト全体に占める影響を確認しました。
クリエイターの上位10名が記事数に占める割合等、平均値が信用ならない偏り事情を明らかにします。
無料/有料記事の割合だけでなく、有料記事の中でも価格帯を分けての計算を行います。
競馬以外の記事について、単語頻度分析からどんな傾向の記事があるかをピックアップします
本分析の元データの提供
今回の分析で用いたエクセルファイルをDLいただけます。
エクセルに含まれる内容はこのパートでシート別に説明しています。
<シート一覧>
記事一覧
1)User
2)note価格
3)スキと記事順位
4)スキと日付と記事順位
5)単語頻度分析
有料:”有料note”で検索したら出てくる人気記事の傾向
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