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【レイヤーさん向け】《現像ってなに?》カメコがお写真納品までにやっていること。

こんにちは、元レイヤー・現カメコのなーさんです。

コスプレイヤーさんは、カメラマンさんと撮影して
後日 お写真を受け取るのを いつも心待ちにしていただいているかと思います。

基本的には 1~2週間後に受け取っているレイヤーさんが多いのかな…?

早くSNSにあげたいから、その場でくれればいいのに…

なんて思っているレイヤーさんもいるかもしれません。

最近では、そんなレイヤーさんのご要望にお応えして
ipadなどのタブレットを駆使しつつ 

なんとかかんとか当日に撮影データをお渡ししている
カメラマンさんもいらっしゃると思います。

【なんで撮影データを渡すのに そんなに時間がかかるの?】

その理由を レイヤーさんに知っていただくことで
気持ちよく お待ちいただけるようになるかも!

ということで、今日は コスプレイヤーさん向けに

『カメラマンが撮影後にやっている‛‛現像'’って何?』

『納品が早いカメラマンと遅いカメラマンの違い』

の2点を、簡潔にわかりやすく 解説したいと思います。

筆者は編集に関しては独学で お勉強も得意な方ではないので
もし、知識豊富なカメラマンさんから見て ちんぷんかんぷんなことを言っていたら、そっと教えていただけたら嬉しいです←

あと、知識のない方向けなので 出来る限り はしょった内容にしています。

ご承知おきいただけましたら幸いです。


『カメラマンが撮影後にやっている‛‛現像'’って何?』


まずは、私の撮影した「撮って出し」の写真と

「現像後」の写真を並べてみたので ご覧ください。

画像1

本当はかわいいレイヤーさんのお写真を 使えたらよかったのですが
撮って出し無加工写真をネットに晒すなんて 

そんな鬼畜の所業、いくら私でも出来兼ねますので(許可取り面倒だし)

仕事用に、自分のプロフィール写真を
自宅で撮影したときの画像でガマンしてください。
(ノーレタッチ老女を晒す無礼をお許し願いたい)

さておき、くらべてみると 結構な違いを感じられると思います。

暗い→明るい

寒そう→温かみがある

シミ、しわが目立つ→目立たなくなっている

肌がデコボコ→なめらかになっている

瞳が暗く沈んでいる→おめめキラキラ

髪の毛真っ黒→毛1本1本のディティールがわかる

などなど。

こんな風に、「撮って出し」の写真を

《 Lightroom 》などの アプリやソフトウェアを使って 自分の 好みの絵に仕上げる作業を

『現像(げんぞう)』といいます。

ちなみに、私は 1回のコスプレ撮影でだいたい 150枚くらい現像しますが
計 4~5時間くらいかかります。(撮影時間 5h / 1着 / 被写体2名の場合)

私は 1回 2~3時間作業して、別日に もう一度見直して 最初から手直ししているので

たぶん現像に かなり時間をかける方だと思います。

意外と凝り性なのて…(?)

ちなみに、屋外とか 暗い雰囲気の撮影が苦手なので
さらに時間がかかります。

あと、人数が増えれば増えるほど さらにさらに時間が掛かります。(死)

こんな画面で…

画像2

before(左の画像)・after(右の画像)を 確認しながら 右側のゲージを 調節してゆく作業です。

ゲージは こんな内容。

画像3

・作風にあった色味にする

・明るさを調整

・顔の影を薄くする

・鮮やかさを調整

・画角の調整

その他にも 必要に応じて

・被写体が複数のときの お顔の明るさを全員そろえる

・写真全体はくっきりハッキリさせて、お肌だけなめらかにする

・部分的に色をあざやかにする

・レンズのゆがみを調整

などなど、まだまだ色々な調整を

150枚あったら、150枚分 ぜんぶやります。

とは言え、前に使用した設定を保存しておく「プリセット機能」や 設定を コピー&ペーストする機能もあるので

「プリセット」の設定をペーストした後、1枚1枚 微調整してゆく のが、

『現像』の おおまかな作業になります。

このあたりは、カメラマンさんによって
絵作りへのこだわりとか、そもそもの撮影技術とかで

作業工程の多い人 少ない人がいるので かかる時間も まちまちです。

私は 撮影技術が未熟で かつ凝り性なので
あほみたいに時間かかります…

この気の遠くなる作業を、自撮りアプリの野郎が
AIを駆使して 一瞬でやりやがるので、

カメコの苦労が伝わりづらくなり、大変 遺憾です。
(カメコのライバルって自撮りアプリだよね…)


気を取り直して!

続いて、

『納品が早いカメラマンと遅いカメラマンの違い』

について、説明してゆきます。


『納品が早いカメラマンと遅いカメラマンの違い』


SNSの普及と 現像ソフトのアプリ化、タブレット端末の進化により
場所を選ばず、時間を掛けずに 写真の編集ができるようになりました。

とはいえ、納品が早いのって、イベントで野良カメコをされているカメラマンさんが多い印象です。

私自身は 最近はイベント参加はほとんどなくて

ほぼ身内とその周りのレイヤーさんを スタジオやロケで撮影させていただくタイプなので

最近のイベント事情にはあまり明るくないのですが

イベントで撮影された 写真の納品速度について、拝読させていただきました

だよね氏作の「野良カメコのピラミッド」第一巻によると…

当日中に SNSにアップした方が、レイヤーさん本人の目に留まりやすく
ふぁぼリツしてもらえる可能性が高くなる

レイヤーさんに認知してもらえる可能性が高くなるから

なのだそうです。

(noteはアフィリエイトできないので、こちらの書籍が気になる方は検索してみてください!)

とすると、そもそもレイヤーさん自体が《早さ》を求めているのかどうか

私の周りにも、早さを重視しているレイヤーさんがいらっしゃらないので
実はよくわからないんですよね…

もし、例えば

「この年代のレイヤーさんは早さ求めてるよ!」
「イベントレイヤーさんは早さ求めてるよ!」などなど

知ってる方がいたらぜひ教えてほしいです!

もちろん、当日納品だけど 上記とは 違う理由の方もいます。

以前 Twitterかなんかで 見かけた意見としては

「むしろ仕事が忙しくて、撮影した後 近くのカフェや
アフターに参加しながら現像して 当日渡さないと

永遠に納品できない!

という理由。

命削って頑張ってくださって本当にありがたいですよね…

倒れないでね…


カメラマンさんの納品スタイルは
以下の3つのパターンが多いかな?

①撮影後すぐ現像して当日納品

②撮影後ゆっくり現像して1~3週間以内納品

③撮影後撮って出しjpg納品


私は 画像編集の出来るタブレットを 持っていないし
アフターの後、帰ったら 疲れてバタンキューなので(歳だから)

休みの日や 仕事の合間に現像するため
どうがんばっても 当日納品はムリで

納品までに 1週間くらいかかります。

でも、私の周りのレイヤーさんは

「むしろ すぐ渡されても、こっちが仕事で
なかなかレタッチできないから ゆっくりでいいよ!」

って言ってくださるレイヤーさんばかりなので

(ホントにありがとうございます…)

私は ②の納品スタイルですね。

最近は手軽に プロのような写真が撮れるカメラが 安価で手に入るので

カメラの操作や 撮影の知識に そこまで詳しくなく jpg(※1)で撮影してそのままお渡ししている

いわゆる ③の「jpg撮って出し」のカメラマンさんも わりと多いみたいです。
(なかには、「現像」という工程を まだ知らないカメラマンさんも!)

そういう方は、スタジオ・ロケ撮影でも
当日~3日くらいでお渡ししているみたいです。

個人的には jpgのみで撮影して そのままお渡しは
「もったいないなぁ…」と思ってしまうんですが

カメラマンさんもレイヤーさんも 満足されているのであれば、ぜんぜんアリかなと思います。

いうて私も 最初の1年くらいこのタイプのカメコだったし。(恥)


なんで現像しないのが もったいないと思うのか
気になる方は 一番下の 〇おまけ〇を読んでくださいね♪

逆に、③の jpg撮って出し納品の カメラマンさんの中にも、ものすごい 撮影技術をお持ちで もちろん現像も出来る。

「けれど、あえて現像が必要ないくらい一発でキレイにjpgで撮って そのままお渡ししています!」

っていうこだわり派の方もいらっしゃるので

「現像しないカメラマンはダメ!」ってことでもないのです。


と、コスプレカメラマンと言っても
色々な撮影スタイルの方がいらっしゃいます。

自分の常識が、コスプレ界全体の常識だと思い込んでしまうと トラブルの要因にもなるので

トラブル回避のためにも お互い 面倒がらずに
事前の条件のすり合わせを きちんとするのがオススメです!

私もレイヤーさんにおまかせしてしまいがちなので
今回この記事を書きながら、自分への戒めにもなりました^^;

お互いに おもいやりを持って
楽しくコスプレ撮影しましょう!


jpg(※1)

画像ファイルの種類(形式)のなまえ。

写真データはだいたいjpg(ジェーペグ)です。
スマホで撮影した写真もjpg。

jpegと書かれることも多いですが、特に内容に違いはないそうです。


〇おまけ〇

「jpg撮って出し」のなにが もったいないの??

jpgの画像は、なんと『現像』が【 できない 】のです!

(物理的には出来るけど、画質がめっちゃ悪くなっちゃう)

『現像』って、上手く撮れた写真を よりキレイに出来るだけではなくて、

【 失敗写真を 復活させられる 】

というメリットがあります。

「この写真、構図も レイヤーさんの表情も完璧なのに
私がカメラ設定間違えたせいで 暗くなっちゃった…もう使えない…」

という経験が、カメラマンなら 絶対あると思うのですが

そんな失敗写真を、こんなふうに(頑張れば)

使える写真に 編集することができるんです。

画像4

左の画像が失敗写真、右の画像が現像でリカバリした写真。

(model協力:さくらさん)

(ありがとうございます…!)


なので、ほとんどのカメラマンさんは jpg形式 ではなく、『現像』ができる

【 RAW形式 】で 写真を撮影しています。




♪今回のサムネ&ヘッダー画像はこちらのフリー素材をお借りしました。♪

学園のマドンナと目を合わせた瞬間、恋に落ちる音がしたのフリー素材
https://www.pakutaso.com/20151023278post-6164.html



*ひっそり後記*

前回とずいぶん語り口調が違うなと思われた方もいるかもしれませんが(笑)

(今回も読んでくださりありがとうございます)

ふだんあまりキツイしゃべり方しない(むしろ前回のが無理してる)ので、元のしゃべり方に戻しました笑



40代主婦、職業フォトグラファー。 コスプレ撮影、アニメ・ゲームの感想、好きなアイドルのことなどの雑記がメイン。 世界一わかりやすい写真の撮り方も、すこしずつ増やしてゆきたいです。