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日常

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日常のこと。
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#写真

過ぎた季節の写真を見返すこと

どちらかというと都会的な人間ではあるはずなのに、旅に出ると求めるのは山とか湖、それに海、川、森。自分よりも大きくて、捉えようがなくて、明らかに自分とは違う時間の流れを感じられる場所。 日本で生まれ、仏教と神道から成り立った国で育ってきたから、自然とアミニズム的な価値観が根付いていて、そういう場所に身を置かないとどこかバランスがとれないんだろうか。 学生時代、東洋と西洋の宗教観に影響される芸術表現の勉強をしていて、庭園や絵画、映画についてよく比較研究していたけれど、つくづく

写真に"モノ"としての価値を

蔦屋書店に行った。 その一角でパリの老舗ギャラリー「イヴォン・ランバート」のキュレートするアイテムを販売するポップアップストアが開催されていた。もちろん見たことも聞いたこともないアーティストの作品が並んでいたのだが、そこで一つの本を手に取った。 ベルギー人フォトグラファー Quentin de brieyの『The Other Day』という写真集。 A3ぐらいのサイズ感、中を開くとスクラップブックのようにページいっぱいに写真が貼られている。彼の写真をキュレートして一冊