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日常のこと。
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最近の出会い/『CURE キュア』『エロティシズム』ほか

コロナの影響でまだまだ家に閉じこもる時間が多い中、本格的な梅雨入りも合わさって一人時間が増え続けてる。一人で過ごす時間が多いと、自然と映画と本に向き合う時間が増える。 特に印象に残ったものを書き留める。 【映画】『CURE キュア』黒沢清以前『ミッドサマー』アリ・アスター監督のインタビューを聞いた時に、影響を受けた日本人監督の中に黒沢清さんの名前が挙がっていて、今までほとんど観ていなかったことに気づき選んだ作品。 役所広司さん演じる刑事が、街で次々に起こる不可解な殺人事

仕事を辞めた。

まだまだ社会人歴も浅い自分。今年の夏、仕事を辞めた。 先輩方からすると、「大した経験もないゆとりが、忍耐力がなくて逃げ出したか」と思うかもしれない。そう思われても仕方ない。実際に自分は中途半端な状態でやめてしまっている。 私は新卒で広告業界に入った。 YoutubeやFacebookなどの急成長を遂げているデジタル広告を専門とし、毎日新しい技術が生まれるような進歩のめまぐるしい世界は刺激的で、規模の大きい仕事も多く、待遇も悪くなかった。 ただ、最初こそよかったものの、だ

映画館で彼に"向き合えたこと"がどれほど大事か

アカデミー賞を受賞し、今も話題となっている『ムーンライト』 本作は過去に映画業界からタブーとされてきた性的マイノリティを題材とした映画だ。 これが映画館で上映されていることがどれだけ素晴らしいことか、改めて考えた。 今までこの手の作品は公開されてもミニシアターや小さなスクリーンで細々としていることが多かった。もちろん見ていたのは本当に映画が好きな方々など、ごく一部である。 しかし、今回はアカデミー賞の受賞効果もあり、日本での宣伝費用も多く出せたため、シネコンの大