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音楽。

学生の頃に触れた音楽を耳にすると、当時受けた感動が胸に蘇ってくる。その頃は好きなアーティストが地元まで足を運んでくれる機会などそう多くはなかったし、ましてや学生の身分でライブ会場に足を運ぶことを受け入れてくれるような社会じゃなかった。当然、音楽をダウンロードして聴くような環境などはなかったので、もっぱら自分でレコードを買うか、またはレンタル店から借りてくるのが一般的で、レンタルしてきたレコードの中には、傷がついて録音はおろか聴くことも満足にできないものも多かった。今の音楽が心に響かないのは、年齢のせいばかりじゃなく、その時代の記憶と共に生きているからなんだろう。

今になって若いころに触れた音楽を聴き直してみると、当時の自分の姿が蘇ってくる。頭がいいわけでもなく、かといって悪いほどでもなく、世の中を拗ねた視線で見渡す小生意気な少年。でもその姿は、大人になった今でもそう変わらないのかもしれない。

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