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直視出来るようになった過去たち

私は数年前まで過去を思い出せない人でした。
思い出そうにも思い出せないのです。

それだけ、過去の出来事は抹消したかったのです。


かつて私が歩んできた過去は
『いい子』を装って生きていた約30数年間は
ずっと自分を生きていませんでした。

そんな過去たちを認めたくなかったから。

思い出せない方が私にとって好都合だったのです。

そんな消したい過去、虚しくなるだけだから。


だから認めることにも時間がこんなにもかかりました。



過去を抹消したい。
捨て去りたい。


そんな気持ちをずっとずっと押し殺し、生きていたように思います。


でもやっと見つめ直し、一つ一つ思い出していけました。


私の過去に、私自身はいませんでした。



それは、幼少期の頃に遡ります。
私の父と母が仲良くいるには、私はいい子でいないといけない。
そう思い込んだことがキッカケでずっと生きていました。


いい子でなければ愛されない。
いい子でなければ私の居場所がなくなる。

そうやってずっと生きていたのです。


だから、ずっとそのいい子の仮面を被って生きてきて、私じゃないその偽った仮面の私で生きてきました。


何するにも孤独です。
何するにもどんな判断するにも寂しさがつきまとう。

だってそれは私じゃないから。


そんなんで認められても、私自身じゃない私で認められても、全く嬉しくありません。

だから学生時代全く楽しくありませんでした。
楽しい!とやっていたことはあります。
でも今考えたら楽しくありませんでした。
自分じゃない人で、楽しい!ってやってるから。
私の素じゃないから。どこか無理してやってるんです。


私自身も自分でも認められません。

だから、必要とされている人間だとも思っていませんでした。


『どうせ私なんか』

そんな気持ちがどこかずっとありました。




そんな私でも20歳過ぎに初めて彼氏ができました。


私なんか好きになってくれる人なんかいるわけない。

そうやって思っていた私に、
彼は『好きだ』と熱烈なアプローチで私に近づいてきてくれました。

私は『こんなに私を好きになってくれる人なんかもういない』そう思い、仕事もできるし、歳上でリードしてくれそうだし。
そんな彼はカッコいい。そんな気持ちで付き合い始めました。


歳上の彼との付き合いは新鮮でしたが、いつのまにか彼の好みそうな子を演じていました。

『彼の好む私でいないといけない。』
『そうじゃないと嫌われる』

そう思い、取り繕って関係性を育んでいました。



私は彼と結婚すると思ってました。

理由は6年も付き合ってるし。
みんなも結婚し始めてるし。
適齢期だし。

そんな理由で。

実際、彼との結婚生活は全く想像がつきませんでした。


私は彼と結婚したいのではなく
世間的に結婚する年齢だからしたかったのです。


そんな彼との結婚は、
縁がなかったのか別れてしまいました。


その時思ったこと
『自由だー!』でした。
なんでもやりたいことができる!


好きならこんなこと思いもしないのに、私は取り繕って彼とずっといたからそんなことを思ったのです。



私はやりたいことをやりまくりました。
気になることは飛びついて、
行きたいセミナーには行きまくり
やりたい習い事はやる。


毎日仕事の後はいつも予定が入っていました。


でも私はいつもどこかで自分を探していました。


何をするにもどこに行くにも、
私はずっと『いい子』の仮面を被った私だったから。


どこに行くにも探しても探しても、私の居場所はありませんでした。


こんな私にも転機が訪れます。
それは人とのご縁でした。


素を出しても逃げていかない人。笑
ぶちまけても逃げていかない。笑


徐々に私は、私もままでもいいのかも?
私のままでも居場所はあるの?


そう思い始めていました。


そんな私はある日、あるキッカケで母にはむかいました。言い合いになりました。
そして私自身も家族と距離を置きました。


でもその間、家族はみんな私のことを待っていてくれたんです。


こんな歯向かう私でも、受け入れてくれました。


いい子じゃなくても、愛されていた。
いい子じゃなくても、居場所があったのです。



私は少しづつ、家族の前でも自分自身をだせれています。


そしてようやく私の居場所がみつかりました。


私は愛されていました。

そもそも両親は、深く深く、私を愛してくれていました。


そもそも、いい子であっても、そうでなくても
私自身をそのまま愛してくれていたんです。


そんなことにずっと気付かず、
何十年も自分じゃない自分を勝手に演じて


でも、そう演じさせたと思った両親をどこか私はとてつもなく恨んでいました。


私の人生を返してくれ!
そんな気持ちも出たりしました。

でも恨んだ自分は嫌だから
封印して見ないようにしていました。


それが全て好都合。
そう思い込んでいたのです。


両親を恨まなくてすむ。
私の後悔する過去を観なくてすむから。



でも紛れもなく私が通ってきた道で
抹消しようとしても、私が歩んできた道に変わりはなく


その過去を認めて、許して、愛さない限り
私は私自身を愛することができません。


私はようやく過去に向き合うことができたような気がします。


私自身を歩んでなかった過去
両親を恨み続けた過去
抹消したいくらい大嫌いな過去です。


でもそれだけ、
私は私自身を歩むことを心から欲し
両親の愛情を肌で感じること受け取ることを喜びとし
これからの未来は心から自分らしく生きよう


と思えるようにしてもらった過去でもあります。


それをこうやって思い出し、受け入れていくこうやった一歩が


希望ある未来に繋がれば


結果オーライ!ってことなのかな??笑


とも思いつつ、
こんな風に思えるようになった今は


とても幸せになれてるって証拠なんだろうなとも思っています。


過去を受け入れて、未来に希望を抱き


そして確実に今を生きる。


そんな今に、自分らしく集中して生きていける人でありたいです。



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