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第1回目の腸内フローラ移植

抗菌薬を服用して2週間。いよいよ第1回目の腸内フローラ移植に挑みます。

まずは、腸の中をからっぽにします

大腸カメラをする人は、毎回検査日前に処方された錠タイプの下剤を服用します。それ自体で体調の変化はありません。

検査当日は、血液検査を済ませて、準備室みたいなところに案内されます。そこで2リットルの下剤を飲みます。味はポカリの薄くした感じです。

まずは、90分かけて半量の1リットルを飲み、30分かけて持参した水かお茶を500ミリリットル飲みます。(この間、便は1〜2回出るようです。)

この時点でからっぽになれば良いのですが、ならない人はさらに飲み進めます。私は最後まで飲み切ってもまだ合格にはなりませんでした。
売店でペットボトルの水を2本買い足し、飲みましたところ、看護師さんよりようやく合格をもらえました。

大腸カメラを盲腸まで挿入します

検査室に入りますと、検査パンツに履き替えます。不織布でできたもので、お尻のところに穴があいています。着替えるとベッドに横たわり、血圧計を右腕に、酸素を図る機械も左手の指にはめられます。すると、バイタルを測っているものではないのですが、テレビドラマの手術シーンで聞かれるような「プップッ」という電子音が鳴り、いよいよだなぁと高揚感?のようなものがでてきます。準備が整ったところで、主治医登場。いつもは検査技師さん?が担当なのですが、2年以上診察でお世話になっているドクター自らカメラを担当します。検査技師さんとは顔を合わせないので、割と平気なのですが、慣れ親しんだ?ドクターに大腸カメラをしてもらうのは少し抵抗感がありました。

大腸カメラには上手い下手があると思っていて、大腸カメラ専門かどうかはわからないのですが、普段診察している先生はカメラ操作に慣れていないのではという偏見?があり、、、。しかし、私の主治医は大変お上手でした!

お尻の入り口からカメラを挿入してだいたい5分で、盲腸まで行きます。昔はとても辛かったのですが、近年カメラが細くなったこともあり、違和感はありますが辛いということはありません。大腸の構造上、基本的には左を下にして海老のような格好でカメラを入れますが、直腸と下行結腸を見るときはそのままなのですが、横行結腸、上行結腸を通り、盲腸まで行きますので、カメラを入れた状態で仰向けになります。カメラを入れた状態で動くのは少し恐怖感がありますが、慣れたらそれほどビビる必要はありません。

カメラの画像は寝ているベットの左側のモニタに映し出されています。大腸カメラ検査の時は主治医としゃべりながら、症状の説明などを受ける患者さんもいるようですが、私は見ない派です。(見る余裕がないというか、早く終わって欲しいのでしゃべらないで欲しい派なのです)しかし今回は体制を2回変えたので、モニタをチラっとは見ましたが、すぐに見ないようにしました。

体制を2回変えたというのは、何と、今回は注入した腸内フローラを定着させるために、盲腸側(右側)を下に向けるように言われました。もちろんカメラを入れたままです!看護師さんに「はい、体制を変えますよ、カメラをまたぎますね〜」っと言われて向きを変えました。大腸カメラを10回以上経験している私でもなかなか貴重な経験です。1分もかかりませんでしたが、なんとか向きを変えることができました。

症状はまだあった

抗菌薬を服用したときに、あまり血便が見られなかったので少しは症状が良くなっているのではと思っていましたが、主治医によるとカメラで見るとまだ症状は目視できるくらいあったようです。少し期待していたのですが、抗菌薬では改善していなかったようです。

盲腸までカメラが行ったところで、担当の方が解凍した腸内フローラを持ってきました。(この腸内フローラを準備するのも大変多くの人と手間が関わってるようです。それは次回に書きます)

いよいよ腸フローラを注入です!

大腸カメラには、画像を撮影する機能の他にポリープ切除する機能があるのですが、液状の薬を投与する機能もあるようです。今回は液状になっている腸内フローラ(便)を、カメラの先から出して投薬するといった方法のようです。
便は37度くらいのあったかい状態で保温されているようで、それを入れます。盲腸まで進んでいますので、そこから少しずつ投与しながら、カメラを抜き戻しながら入り口(つまり肛門)に向かいます。この間おそらく5分程度だったかと思います。

1時間安静にして腸フローラを定着させます

「はい、おわりましたよ〜」と、先生もホッとした感じです。
終わると看護師さんが、あったかいタオルのようなもので入り口を拭いてくれまして、通常なら起き上がって検査用パンツから自分の服に着替えるのですが、今回は腸内フローラを定着させるために、1時間横になった安静にしてください、との指示。1時間も腸に入った液体を保持できるか不安だったので、看護師さんにティッシュの箱とゴミ袋を枕元に置いてもりました。あと暇なので、スマホも(笑)
この間、腸を意識すると出そうになるかも、と勝手に思い、なるべく気を紛らわそうと、スマホにダウンロードしていたマンガを読んでいました。普段は電子書籍(啓発本、ノウハウ本、雑誌)をkindleで読んでいるのですが、あまり脳を使わないほうが、良いのではと思い、マンガにしてみましたが、時間はあっという間に過ぎたので、間違いなかったかな、と思っています。

1時間経過してみて

腸を意識していなかったので、腸内フローラ移植直後は特に世界観が変わったとかそういうのはありませんでした。
看護師さんに促され、自分の服に着替えていたところ、軽い便意をもよおしたので、もったいないと思いながらも(笑)お手洗いへ。
幸いにもそれほどの切迫感はありませんでした。
出たものを確認すると、黄色に近い水様便でした。きっと献便された人のかなぁと思いを馳せながら、流しました。ありがとう。ありがとう!

次回は、術後の食事について書き綴りたいと思います。











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