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修学旅行って必要?


今年もまたこの時期がやってきました。

修学旅行の引率をするたびに思うのですが、そもそも修学旅行って必要なんでしょうか。

昔は、旅行自体に行く機会がなくて、学校という公的な場で旅行に連れて行く意義があったと聞いています。

今は、各家庭で旅行に行くからと言って学校も欠席する子が多いですし、みんなで揃って同じ行程を辿る旅行が楽しみではない子もいると思います。

しかも、決まりを守るとか、時間を守るとかできない子も多いです。
そして、イレギュラー、特別に別行動なんかを求められることが増えました。

スマホの持ち込み禁止とか、お小遣いの限度額とか決めてはいますが、
「そんなのバレなきゃかんけーねー」みたいな子がなんと多いことか。

指導が通らないこともありますが、修学旅行というシステム上、いろいろなことが時代遅れなのかなとも感じてしまいます。
夜寝ないとか、騒ぐとか、様々なトラブル対応で、引率者はほとんど睡眠時間が取れません。

高い参加費用に見合った価値が子どもにとってあるのかどうかも疑問です。

コロナ禍後に、正規日程の旅行が復活しましたが、そこに目的とか教育的価値があるのかと言われると、実は私もよくわかりません。

自分が成長できる要素や学びが見つけられるような内容ならまだしも、先生方がほとんど決めたコースにただ乗っかっていく旅行に何の意味があるのか?
引率に疲れてイライラしながら、思ってしまいます。

旅行のプランニングの時から、素人が組むわけですから、そりゃダメだよな。
業者さんも、「例年通り」のコースを提案してきますので、一度そうなってしまうと変えるのはけっこう難しいのです。

旅行のプランニングって、けっこう大変だと思うのですよ。
旅行のテーマがあって、メインに何を見てもらいたいのか、何を学んでもらいたいのかをしっかり定めて、そこからどこに行くかを考えていくのが理想的です。

時間を潰すために遊園地で遊ばせておけ、とか本当に嫌い。
乗り物乗れない子、具合悪くなった子とか、地獄です。
「普段できない経験をさせたい」「普段は行けないような場所に行かせたい」という
目的に合わせていくと、自ずと「遊ばせて終わり」コースにはならないはずです。

でも、学校はそういうプランを一から作るような時間もスキルもありません。

旅行会社さんに丸投げ&自分たちがラクになる要素を詰め込むから、
何だかわからないようなコースになるのです。
そして、実際に引率する人はプランを作った人とは別の職員だったりします。

もう、こういうのやめてもいいんじゃないかな。
遊ぶだけだったら、家族で行ってよ。

終わってしまえば、美談で済むのかもしれませんが、
その渦中にいる人たちは、かなり「やってらんねー」って思っているはずです。

学校の働き方改革とか何とか言っていますが、
小さな子を置いて、泣く泣く引率に行かなければいけなかったことや
深夜までおよぶ勤務、乗り物酔い、体調不良をおしての引率、ネガティブな思い出は数知れず。
そもそも、宿泊を伴う行事をこの辺りで、本当に根っこから見直した方がいいと思うのです。

部活動でも、先生がバスを運転して事故を起こしてしまったり、
旅行的行事で何かトラブルがあれば袋叩きにあうリスクがあるとか、
基本、やってはいけない業務をしているのではないか。
そこまでリスクを冒してまでしなければいけない業務なのでしょうか。

教員のなり手が少ない、途中退職者が増加している背景には、このような理不尽な働き方があるからだと思うのです。

コロナ禍で、縮小・廃止された行事があちこちで復活してきています。
それが本当に必要なのかどうか、今この機会で見直してみる必要があると考えます。
増やすだけ増やしてきた仕事量を、ここで本当に減らしていかなければ、
教員のなり手がいなくなってしまいます。

ここ数年、連投続きで
正直もう、行きたくないのがホンネ。

来年こそは、引率しないで済みますように…


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