リース業だけじゃない!事業の多角化を行っている「オリックス」の投資タイミングは?
『投資をもっと楽しく身近に』をコンセプトに、”投資未経験の方にも”参考になるような企業紹介をしていくコーナーです。
今回ご紹介するのは、証券コード【8591】オリックスです。
リース業のみならず生保・不動産事業など多角化された事業を行っている企業です。
以前は高配当銘柄として高配当投資家から人気のある企業でした。
そこで今回は【8591】オリックスが、一体どんな事業を行なっているのか?現在の指標面、狙うとしたら何時か?、といった私個人の見解を交えながらお届けします。
投資判断の参考に、是非最後までお付き合いください。
それでは本題に参ります。
事業内容&業績
事業内容
個人向けの事業では以下の事業を展開しています。
預金・信託・ローン…主なサービスには、オリックス銀行の「ダイレクト預金」、「 eダイレクト金銭信託」「オリックス銀行カードローン」などがあります。
生命保険…死亡保険・医療保険・がん保険を取り扱っています。
自動車サービス…新中古車のリース、および「オリックスレンタカー」によるレンタカー事業を展開しています。
住宅…分譲・賃貸・戸建の企画・販売から、開発、不動産仲介、リノベーション、マンション管理に至るまで、「住まい」に関するさまざまな事業を展開しています。
旅館・ホテル…シティホテル、リゾートホテル、サービスアパートメントから温泉旅館まで、様々なニーズに対応した旅館‧ホテルを、全国25施設‧約5,500室経営&運営しています。
レジャー・その他…京都水族館やオリックス劇場、レストラン「春帆楼」といった暮らしを彩る施設を運営しています。
法人向けの事業としては、以下の通りです。
法人金融事業・サービス
産業/ICT機器関連事業・サービス
環境エネルギー事業・サービス
自動車関連事業・サービス
不動産関連事業・サービス
事業投資・コンセッション事業
その他事業・サービス
業績
業績としては、年々増収。昨年度は過去最高の営業利益&最終利益を達成しています。
8月5日に発表された四半期決算では、当期純利益*は867億円、Q1として18.3期以来の高水準、ROEは8.7% 。前年同期比では、38%増加の+238億円と好調さが伺えます。
”有利子負債倍率”(借金がどれだけあるかを示したもの)は、1.57倍。自己資本比率は24.7%となっています。
これは扱っている事業上低くなってしまうため、仕方のない部分があります。ですが、財務の面で懸念点があることは否めません。
株価&各指標面
株価は記事作成時点で3,573円。2021年以降綺麗な上昇トレンドを形成しています。
2006年4月3日につけた上場来高値である3,815円まであと少し、といったところで令和版ブラックマンデーが起こり下落。現在は元の水準まで戻りつつあります。
個人的には国内外の事情を加味すれば、上場来高値の更新は”お預け”になるのではないか、と考えています。
PERは10.5倍、PBRは1.01倍。これだけ株価が数年来上昇してきたにも関わらず、株価としては未だに割安水準です。
配当利回りは2.76%。
以前は高配当銘柄として人気だった頃に比べれば物足りない利回りになっています。
年々増配、とまでは行かなくても過去10年間は減配・無配転落しないで配当金を出し続けています。
(とはいえリーマンショック時には無配転落してしまったので、手放しに安心できないです。)
配当性向も(コロナ禍を除いて)大体30〜40%前後で推移しているため、配当金が事業の重しになることはない水準だと思います。
株主優待
オリックスの株主優待は2024年3月分をもって優待廃止となりました。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?