隠れた高配当銘柄!ホームセンター大手の「DCMホールディングス」の投資タイミングは?
『投資をもっと楽しく身近に』をコンセプトに、投資未経験の方にも参考になるような企業紹介をしていくコーナーです。
今回取り上げる銘柄は証券コード【3050】DCMホールディングスです。
ホームセンターの大手でサンワドー、ケーヨーD2、ホーマック、カーマ、ダイキなどが経営統合され今の形となりました。
そこで今回は【3050】DCMホールディングスの事業内容や現在の指標面、狙うとしたら何時か?、といった私個人の見解を交えながらお届けしてまいります。
ご自身の投資判断の参考に、是非最後までお付き合いください。
それでは本題に参ります。
目次
事業内容&業績
事業内容
業績
株価&各指標面
株主優待
投資戦略
まとめ
事業内容&業績
事業内容
日本全国の39都道府県に800店舗以上構え、ホームセンター事業を展開しています。
DCMは「Do Create My style くらしの夢をカタチに」をスローガンに掲げています。
プロユース向け(高級路線)の「ホダカ」の店舗数を拡大するなど、付加価値の向上も図っています。
業績
業績は売り上げが年々右肩上がりとなっています。
2024年期は猛暑や暖冬などの天候不順に加えて、行動制限解除による外出の増加、節約志向の高まりによる買い控えなどで販売面で苦戦。一方、プライベートブランド商品は節電や節約商品の新規展開、販促強化などに取り組んだ効果もあり、売上高構成比率を引き上げました。
ですが結果として営業&経常利益は減益となっています。
今年(2025年期)は売り上げ&利益共に過去最高を見通しています。
※2024年9月1日にDCMを存続会社、ケーヨーを消滅会社とする吸収合併を実行したため、最終益は減益の見通しとなっています。
DCMホールディングスは小売業という業種でも、営業利益率が結構高めとなっていることが評価ポイントになります。
大体4%くらいが小売業の平均と言われている中で、6%前後叩き出しているので、利益率はメチャクチャ良いです。
四半期決算の動向も前年同月比で全てプラスと、好調です。
経常利益進捗率も第1四半期通過時点で28.1%で、このまま行けば問題なく達成できる位置にいます。
有利子負債倍率(利息のつく借金をどれくらい持っているのか?)1.32倍。
自己資本比率は36.8%となっていて、ここ数年財務状態が悪化していることを考慮するとやや心配な状況です。
2024年期の販管費(販売費及び一般管理費)は、約1,400
億円。月ベースで換算すると約120億円の固定費がかかっています。
直近の第1四半期決算時点で、1年以内に返済しなければいけない負債(買掛金や未払金、借入金など)は約1,700億円あり、同じく第1四半期時点で現預金を約1,440億円持っています。
仮に売り上げが0になる事態に陥った場合、固定費のみの支払いだけに限定すれば12ヶ月(約1年)持つ計算です。
しかし短期的な負債・借金の返済を同時にしていくとなると資金繰りが厳しくなってきます。
特に優先的に支払っていくものが税金や買掛金になります。その金額の合計が約1,000億円程度なので、差し引くと2〜3ヶ月くらいのキャッシュポジションしか持っていないことが分かります。(もう少し余裕が欲しいところではあります。)
株価&各指標面
株価は記事作成時点で1,447円。
ここ10年は株価1,000〜1,500円の範囲で推移しています。
上場来高値である2,462円(1999年11月)には程多い株価位置にいます。
PERは10.0倍、PBRは0.76倍と割安な位置にいます。
東証から言われているPBR1倍以上を割れているため、ここ数年は自社株買いなどに積極的です。
決算説明資料にも「総還元性向も意識し、70%を目指す」と明記されていました。
配当利回りは3.04%。意外と利回りは悪くありません。
配当性向も例年30%台、無理をしている感じはありませんし、少しづつだとしても増配傾向なので今後にも期待が持てます。
株主優待
DCMホールディングスは株主優待制度を実施しており、内容としては、グループ店舗(DCM・DCMニコット・ホダカ・ケーヨーデイツー)で利用可能な買い物優待券となっています。
保有株式数継続保有3年未満なら、100株~499株保有で500円分、500株~999株保有で1,000円分、1,000株以上保有で2,000円分優待券が貰えます。
継続保有3年以上なら、100株~499株保有で2,000円分、500株~999株保有で3,000円分、1,000株以上保有で5,000円分優待券が貰えます。
ここから先は
よろしければサポートお願いします! PayPayもご利用いただけます