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ラッキーカラーは茶色

この写真は、、、きっと誰にもわからないと思うが、
私の使っているオーボエの一部、
一番頭の部分になる。

ちょっと説明を加えると、
オーボエという楽器は西洋クラシックの
オーケストラで活躍する楽器。
チャイコフスキーの『白鳥の湖』のメロディーは
お馴染みもの。
チューニングはオーボエのA(ラ)の音に合わせる。

一般的なオーボエは黒檀で出来ている。
ケースに入れて持ち運ぶときは、
上下二つのパーツと一番下のベル
の3つに分けてしまう。

そして私の愛用している『マリゴー』というブランドの
M2 モデルは
上下二つに分かれる部分の上部が極端に短い。
(フルートのような感じ)

一昨日の月曜日、フランスからメーカーさんのCEOが自ら
ロサンセルスの専売店 rdg(パサディナ)に来られた。

Margaux (マリゴー)Oboe /M2

先週、5年ぶり以上に自分の楽器のメンテナンスに行ったばかりで、
その時にたまたま案内をもらい出掛けてきた次第。

お店に着くと、もう既に数人が集まって
試し吹きをしているオーボエの音が充満している〜

私が購入したのは15年くらい前、そのM2モデルが発売されて間もない頃。
「色々良くなっているから吹いてみて欲しい」

と、生まれたての数本の試し吹きを促された。
少し吹いてみたが、調整したばかりの私の楽器の方が、
断然自分の好きな音色。
「今の楽器の方が気に入っているから」と残念ながらモデルの
改良部分に余り価値を感じられないと正直に伝えた。

その後CEOは、この明るい茶色の頭の部分を指差して、
「だったらこれを試してみる?」

黒一色の方がエレガントなんだけど、、、。
ローズウッドのオーボエは、この前の代に吹いて居たし、、、
他のメーカーさんも、いろんな木の色の楽器を作っていて、
これまでも色々吹いては見たので、
ものすごく興味があったわけではない。

自分の音に求めている部分は
しっかりした厚み、深さと、柔らかさが共存する音色を無理無く出したい。。。
リード(吹きくちの草笛のような役割部分)に使うチューブも
新しいモデルを紹介して居たので、試してみ流価値あるかも?という選択から、
この茶色いパーツが、一つ、
タイガーアイの石のように、ピカピカしてこちらを見ている。

お店に入る前に、たまたま友達との世間話で
「三碧木星」の生まれ年の人のラッキーカラーは、
『アースカラー、茶色』と教えられた事をふと思い出した。

節分前後に新しいラッキーカラーのものを購入して使い始めるといいのだとか。

これはまさしく、旬の茶色!
何だかこの茶色い子は、私のために、ここに来てくれたんではないかと
既に自分の物のような気がしてきた。

別室で試し吹きをする。
レコーデイングをして、自分の感覚と外での鳴りをチェック。

この子はうちに連れて帰ろう。
即決。

出会いに感謝。
次のパフォーマンスは、もちろん、こちらと共に!


私の楽器ケースの中












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