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湖が線路と橋をのみこんで

北海道の湖の数は日本でもトップクラスですが
深い山と天候条件は、
湖に色々な印象を持たせます。

扇ヶ原展望台から見る大平原。雲と霞が出る。
然別湖(シカリベツコ)。冬は凍った湖上に雪氷の集落(コタン)を作り、観光客を招く

遊覧船。山向こうの東雲湖(シノノメコ)などを周る。乗客なし。

遊覧船乗り場から車で5分ほどの登山口。
行く人がいるのだろうか。


実はこれを見に来ました!湖の中を走る線路・・

どこまで続いているんだろう
千と千尋の“沼の底駅”がありそうな…
船…。どうやら船の引き上げレールか・・


次の湖へは、
。。。幌鹿峠を越える・・

携帯が無い頃、5月の残雪に車が埋まった峠。
食べていたお菓子の箱で
タイヤ周りの雪をかいて1時間。
ヒグマが生息する。車は一台も通らない。
心底祈って、やっとの脱出でした。

…今回は、雨が降り出した。

狭まる道、
荒っぽい雑木群が神妙にずうっと続く。
倒木の向こうに何かいるかも。
そんなことは常に考える。


じゃあ、なんで行くんだよ、
あとに引いても怖いのは同じだ、
ここまで来たら前へ進むしかないだろ〜
(運転中につき写真はありません)

今度こそ峠を越えて広い国道へ出た。
リベンジ成功です。

目指すタウシュベツ橋梁が見える場所は、
国道脇で車を降り、徒歩で750m山を歩きます。

ひときわ目立つ


朽ちた倒木もそのまま。


到着。

はるか彼方にかすかに見えるタウシュベツ橋梁。
それをのみこむ糠平湖(ヌカビラコ)。

遠く湖の中に立つ。

6月雪解けで水量が増す湖に橋は浸かり始め
夏は湖面に橋が映って『めがね橋』に。
そして10月頃、完全に湖底に消える。
冬になり雪の中に再び姿を出す。

その繰り返しで80年以上放置されている。
壊れる運命を覚悟して今年もたたずむ橋。

幻の橋


車で20分かかる撮影ベストポイントには
入山許可とゲートの鍵が必要。
ヒグマ出没の黄看板が立つ。
雨はまだ降っている。
リベンジが済んだ私はゲート前を離れました。


(事前予約でガイド付きツアーがあるようです)


然別湖、冬のコタン。


長い紹介記事をご覧くださって、ありがとうございました。

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