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カノンを聴く男性

窓べの机で
ようやくコーヒーを飲む。
いつもと違う演奏者で
カノンを聴いてみた。

そしたら
忘れたはずの彼の顔
あの人の振る舞い
大いなる山、草原に立つ大木
音を立てて砕ける白波

あらゆるものが、じんわりあふれ出て
窓の外の曇り空に
浮かんで入れかわる。

やがて 30歳前後の
白人男性の顔が浮かんだ。

彼の顔を
私はずっと

心のどこかに置いている。

それはかつてYouTubeで
1秒ほど見ただけの男性だ。

アフリカで
子供たちが演奏するカノンを聴く
彼の顔は
それから時々あらわれて
私を塗りかえる。

舞台を見上げる
彼のまなざしと表情が

私には天使に見える。
ほんとに。

彼の奥底に流れているものが、
きっと、私が一番

感じたい感情なのだろう。

それは
圧倒的な愛と自由だ と
今日 私は
ようやく気がついた。

きっとこれは
私にしか理解できないと思うけれど
だから言語にするって難しいけれど

心にも窓があって

1秒だけの彼の表情は

私の窓をのぞいてくる。
そして
怒涛のごとく生き返らせる。

愛と自由は
宇宙ほどに大きく広く無限だ。

それを心に一筋
しっかりと編み込んだ。

また少し 変わる気がする。
そんなふうに思って
空を眺めている。

気が向いたら お聞きください・・・


久しぶりに書いております
かんぺき、ひとりごとです  笑。


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