day335 らしさ、とは結局のところなんぞや。

自分らしさ、という言葉に疑問が湧いてきたこの頃。

現在、ウェブサイトを新たに制作しているのだけれど、これまでのサイトでは『らしさ』をコンセプトにしていたのだ。

何を以て、自分らしさというのか。
例えばお気に入りのワンピースを着ていたとして、ほかの誰かから『らしくないね』と言われたら？それは自分らしくない、ということになるのだろうか。

半月前に、美容室で髪を青くしていただいたのだけれど、10日も経たずにグレーヘアに色落ちした。
旦那さんはそれを見て『その色似合う、カッコイイ』というのだけど、わたしはちっとも気に入っていない。

なんなら先日シニアに間違えられた。

誰かの思う『らしさ』で、自分のことを決めてしまう。それがいちばん、自分らしくない生き方だと思う。

時折見かける、デコトラみたいな車が好きな人たち。わたし自身はあまり好みではないけれど、あの車が好きで乗っている人は多分、物凄く輝いている気がする。

わたし自身はアバルト500が大好きで乗っている。

内側と外側にズレが少ないこと。完全なる一致で生きることは、猫だって難しいだろう。
でも今すぐにズレを減らすことは、微細なことからいくらでも可能なのだ。

コーヒーが飲みたいのにハーブティーを飲んで、マクドナルドが好きなのにオシャレなカフェに行って、おにぎりが食べたいのにパスタを食べるみたいなこと、またはその逆もありきで、誰しもが少なからずあるだろう。

そんなわたしは、グレーヘアが我慢できず、ターコイズに染め直している。

自分基準の、わたしらしさ。
そこに他人の物差しを介入させてはいけないのだ。