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久しぶりに読書しました

おはようございます😊

最近SNSやり過ぎなので、デジタルデトックスも兼ねて、久しぶりに読書をしました。

「ペガサスの記憶」桐島洋子、かれん、ノエル、ローランド著

私は母が、彼女の著書や前向きな生き方が好きだったため、何冊か読んだ事がありました。特に、私はバンクーバーが好きだったので、彼女のバンクーバーでの生活を綴った「バンクーバーに恋をする」は何度も読み返しました。

「ペガサスの記憶」、前半は彼女の伝記です。波乱万丈な彼女の人生が、彼女自身によって、語られています。いわゆる「華麗なる一族」出身で、戦前、戦後ともに、満州引揚げ者の私の父とはかけ離れた生活を送る桐島家。正直、オノ・ヨーコさんの妹、小野節子さんの書かれた「おんなひとり世界に跳ぶ」の桐島さんバージョンかよ、読めね〜と思いながら、読みすすめました。

ところが、この本は、一章、二章に分かれていて、一章は洋子さん、二章は子ども達によって書かれています。一章は洋子さんの伝記ですが、彼女の人生の最後までは書かれていません。

その訳は、彼女が約十年ほど前にアルツハイマー性認知症にかかってしまったからです。

この二章が素晴らしかった。同じ出来事が、子ども達の心情と共に、彼らの視点から書かれています。洋子さんは文章はもちろん、教養にあふれ、性格は常に前向き。プライドも相当高かったのでしょう。この辺りが彼女の読者には魅力だったと思います。

ひるがえって、子ども達から見た彼女の実情は違いました。彼らの複雑な心情も率直に描かれています。

これが、彼女の実像を明らかにし、この本を多層的で魅力的なものに仕上げたと思います。

子ども達の母への尊敬や愛情が文中にあふれていて、感動しました😢

オススメの一冊です。















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