これからは、自分でこっちに行ったんだと言える人生に
ライターの佐藤友美(さとゆみ)さんのエッセイから、佐藤尚之(さとなお)さんのnoteの記事にたどり着いた。
ふと、「あのとき、〇〇していたら…」と思うことがある。
たとえば、第一志望だった大学の合格の連絡が来たのは、別の大学に入学手続きに行く前日だった。もし、合格の連絡が1日遅れて、別の大学に入学していたら?
新卒で入った会社を半年で辞め、転職した。あのまま続けていたら?
学生の頃からやりたかった仕事に就けたのに、自分には向いていないと感じて辞めてしまった。あのとき、もう少し食らいついていたら?
30代で転職を考え、キャリアコンサルティングを何度も受けたり、何社か紹介してもらったりしたが、結局、転職しなかった。もしも転職していたら?
数多くの分岐点の中で、違う道を歩んでいる自分を想像したくなってしまうのは、自分にとって本意ではなかった道を選んだとき。本当にやりたいことより、楽な方を選んだときと言うべきかな。
あえて選んだというより、逃げた気持ちが強い。なんでもっと挑戦できなかったのかと後悔があるのだ。
でも、さとなおさんが書いているように、あっちの道に行かなかったから出会えた人、経験できたことがたくさんある。
だから私も、こっちでよかったんだと思う。
これからも、いくつもの分岐点が現れるだろう。年齢を重ねるごとに、健康面とか家族のこととか、自分1人だけではどうにもできないことも出てくるかもしれない。
それでも、どんな状況であれ、「自分で主体的にこっちの道に行ったんだ」と思えるような選択をしたい。