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【紀行】ペルー・ブラジル旅行(その5) マチュピチュ村にたどり着くまで編


クスコへ

 3日目に第1ミッションのナスカをクリアした。次はマチュピチュ! よくセットでツアーに入っているが、全く近くない。
 4日目は、朝からまたバスに4時間乗ってパラカスからリマに戻り(途中で例の日本人仕様の土産物屋でトイレ休憩)、リマで昼食をとってから16時20分のクスコ行きの飛行機にのる。リマの交通渋滞がハンパないのと、国内線でも時間に余裕をもって空港に行かないといろいろな手続きがなかなか進まない場合があるので、そんなにゆとりがあるわけではない。
 無事にラタム航空の飛行機が飛び、クスコ着が17時40分。ここで、現地ガイドのパウラさん(女性)と合流。周囲はもう薄暗くなっていて、クスコの街の灯りがきれいだ。そのままバスに乗り、宿泊地のウルバンバ渓谷に向かう。ウルバンバまで、バスは約2時間だ。

クスコ空港着
クスコの町
郊外からみたクスコの町 月がきれい(ほぼ満月)

 ペルーに行くというと、高山病の心配がよく言われるのだが、高山病は高度3000メートル以上で発症する。ただし、個人差が激しい。クスコは高度3200メートルで、ウルバンバ渓谷は2800メートルぐらいだ。3000メートル以上のクスコに降り立っても、3時間ぐらいで降下してしまったので、メンバーではだれも高山病にはならなかった。クスコに宿泊したりすると、高山病の症状が出る人がいるかもしれない。

ウルバンバ渓谷

 ウルバンバ渓谷は、マチュピチュにいく展望列車が出発するオリャンタイタンボまでバスで30分ぐらいの場所にある聖なる谷とよばれるところだ。ただ、着いたのが夜の20時前で次の朝が9時30分出発なので、ホテルに泊まりに来ただけで、町というより村の様子はよくわからない。ホテルは高い壁と頑丈な扉で外部とがっしり隔離されている。あまり治安はよくないんだろうなと思わせた。
 しかし、そのホテルは旅行の中ではかなり印象深かった。ホテルの敷地にいくつかの棟があり、庭も広くいろいろなハーブが植えられ、フルーツが茂っている。スパやヨガルームもあるようだ。レストランもオシャレ。ここの部屋はTVなし、エアコンなし、冷蔵庫なしで、便利ではないが、なかなかいい感じ。
 このホテルで、明日からマチュピチュ行きの2泊3日用のバッグに荷物を詰め替え、スーツケースは帰りのクスコの空港まで預かってもらう。マチュピチュ村に行く列車にはスーツケースが載せられないのだ。

ホテルの各部屋の入口
ホテルの中庭
果樹やハーブがいっぱい
レストラン内部

 朝になると広い中庭にアルパカを1頭つれた、土産物売りの親子がいた。アルパカの毛を使った小間物を並べていた。アルパカは庭の草を食べていたので、除草係にもなっているのかも。

朝、アルパカを連れた土産物売りがいた
ラブリー! (でも、気をつけないとつばを吐く)

オリャンタイタンボからペルーレイルに乗る

 5日目の朝、オリャンタイタンボ駅からペルーレイルに乗る。ここは観光客でとても賑わっている。欧米系の人が多い。席は4人対面掛けで勝手に決められているが、グループ内で、交代して2人組は並べるようにしてくれた。私たちの近くは学生の団体らしい若いお嬢さんばかりで、向かいにはその引率の先生らしき2人がいた、どうも、フランス語をしゃべっている。お嬢さん達は乗ってる間、景色も見ずにトランプに興じていた。無料の水と有料の飲み物のワゴンが回ってきた。
 列車は窓が大きく、天井にも窓がある。マチュピチュはアマゾンの熱帯雨林の入口ということで、約2時間の間に山の様子が少しづつ変わっていく。途中、数日かけて古代のインカ道を歩くというインカトレイルの入口の道もあった。

ペルーレイル 車内に入る前にチケットの確認がある
天井にも窓
出発時には山には岩肌が目立つ
インカトレイルの入口
線路の横にはウルバンバ川が併走
到着が近づくと緑が増える

マチュピチュ村

 列車を降りると、そこはマチュピチュ村の中だった。駅の近くには土産物店がごっそりとあり、真ん中に川が流れ、その脇にホテルや店が並ぶ。遺跡へのバスもここから出ている。30分ほどで歩いてまわれるくらいコンパクトで、マチュピチュ遺跡観光のために整備されたんだろうな。「地球の歩き方」によると、旧名はアグアス・カリエンテスという村で、スペイン語の「温泉」という意味らしい。川をはさんで建物が建ち並ぶ雰囲気が、なんとなく日本の温泉街を連想させる。たしかにここにも温泉があって、水着で入れるらしい。川を沿ってすすんだダラダラ坂の上にある。カフェやレストラン、バー、マッサージ、テイクアウトの食べ物屋が並んでいる。連泊するホテルもその道沿いにあって、スタイリッシュでオシャレ。とても観光地化されている。
 ホテルに行くまでに、市庁舎や教会のあるアルマス広場(リマと同じ名前ね)や市場などにも寄り道する。野良犬(いろいろな犬種がいる)がそこら中に寝そべっていて、あまり危険ではないが、とても多い。野良犬天国だ。
 あと、お菓子や食べ物、土産の小物など、値段がほとんど書いていない。聞いたら、ペルーの通貨のソルの単位で教えてくれるが、$払いもOK。しかし、ソルよりちょっと高めになる気がする。土産の小物を少しと、アイスクリームやミートパイを買ってみた。

温泉街?
アルマス広場
市場
野良犬天国
このダラダラ坂の途中にホテルがある

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