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下伊那南部地区議員会定期総会メモ

2023年8月22日
売木村文化交流センターぶなの木にて令和5年度下伊那南部地区議員会定期総会が開催されました。


南部地区議員会とは?


長野県下伊那郡は全国で最も多い13町村で構成されています。

そのうちの南部の5町村とは
1.阿南町
2.泰阜村
3.天龍村
4.下條村
5.売木村
の5町村で、地理的にも、人口減少や少子高齢化など抱える課題も似ています。県や国に要望をしていく際に、1つの町村だけの意見だとなかなか聞き入れてもらえないことが多いので、同じ課題を抱える町村同士で協力し合い提言をしていこう、というものです。

「南信州広域連合」という組織もあります。

こちらは、飯田市と下伊那郡14市町村で構成されており、ゴミや消防など広域で取り組むべきことを行ってくれています。

下伊那南部地区の課題

今回提言された議案は全12議案

  1. 一般国道418号線の改良促進について

  2. 主要地方道 飯田富山佐久間線の改良整備促進について

  3. 主要地方道 天竜公園阿智線の改良促進について

  4. 主要地方道 下条米川飯田線の改良促進について

  5. 主要地方道 阿南根羽線の改良促進について

  6. 一般県道 深沢阿南線の拡幅改良整備促進について

  7. 一般県道 大平山松葉線の拡幅改良整備促進について

  8. 森林造成(整備)事業の促進について

  9. 地域公共交通対策の促進について

  10. 長野県立阿南高校の存続について

  11.  南部地域とリニア中央新幹線長野県駅間のアクセス道路整備促進について

  12.  長野県立阿南病院の医師確保について


12議題

12の提言中8つが、道路に対する要望です。
建設産業委員会の委員長となり、今、必死で道路のこと、インフラ整備のこと、勉強していますが、中山間地域において「道路」の問題は食料品の輸送はもちろん、通勤、通学、緊急車両の通行においても本当に大切で。。。
「車がすれ違える広さの道路にしてほしい」という要望がほとんどです。
ですが、そのぐらい、どこも山道で、通りづらいのですね。
通勤となると毎日のことなので、3分違うだけでも人の流れがやっぱり変わってくるんですね・・・。

今回は私も「天竜公園阿智線」の改良促進について発表をしてきたのですが改めてこの道路がもっと通りやすくなったとしたら、下條村、阿智村へのアクセスが向上し、みんなの行動範囲も変わるだろうな、合同部活や、阿智高校への進学の可能性も広がるかもしれない・・・そんなことを思いました。


坂本議員が撮影してくださいました。

広域で取り組むということ

今回は懇親会もあり、来賓の皆様始め、たくさんの方とお話しさせて頂きました。その中で、感じたことは、
・共通している課題は、近隣市町村と協働して取り組んでいくことが大切である、ということです。
これが、実はなかなか難しかったのだと。。。
「予算」が絡んでくるからなのだと。
これは自治体に限ったことではないと思うのですが、誰がどれだけ負担するか、という問題になるとどうしても、自分の町村の負担を減らしたいので。

なのでいかに、「共通の課題」であるか、をお互いが認識し合い、助け合う姿勢を見せるかって大切だなと思いました。

買い物弱者対策で

今回、阿南町の「お酒と本屋」という地元スーパーが、燃料費などの高騰により急に閉店しました。隣町のことではあるのですが、うちの村の住民もヘビーに使っていたわけで。。。病院の隣にある唯一のスーパーは、車の運転ができない高齢者がバスで病院に行ったついでに買い物ができる唯一の場所でした。「どのぐらいの人が困っているか把握して、困っている人たちに緊急に支援を検討してほしい」と一般質問で訴えたのがR4年の12月議会。
住民の皆さんの強い要望もあり、今回、設備建築のための費用を阿南町と話し合い、泰阜村も一部負担し何とか再開に向けて動き出すことになりました。
この時も財源のこと、工事のこと、見積もりのこと、議員へ説明を頂きました。
その際に議長が言ってくれたことがとても心に残っています。

財源のことも、工事のことも、細かいことは村長に任せる。
ただあそこに店がなくて困っている人がおるもんで、何とかしてやってくれ。それだけだ。

本当に、その通りで・・・
設計とか、運用だとか、指定管理だとか、そうした問題は後で考えたらよくて、「やる」と決めるかどうか、なのだと。
こうした問題を隣の阿南町の問題、とせずに、泰阜村としてできることをという姿勢で話し合ってくれた村長にも感謝だなと思います。

道路、インフラ整備は大切。
それを、使う人をイメージできるかがもっと大切。

飯田国道事務所 大口所長の言葉が深く心に残りました。
「道路は”線”ではなく”面”だと考えています」
一本の線が繋がった時に、その効果は面で波及していくということだろうと思います。

もっと、地理を、地勢を自分の足で歩きながら知らないといけないな、と思ったR5年の南部地区議員会でした。

前の職場の阿南病院の田中院長にもお会いできたこと、お話できたことも、本当に嬉しかったです。医療はずっと、守りたい。そのためにも、「面」で考えられるようになりたい。


野々山直美
泰阜村村会議員 現在2期目 
70年ぶりの、今はまだ泰阜村唯一の女性議員です。
建設産業委員会の委員長となり、土木関係、農地関係の勉強に四苦八苦しています。誰かに教えてもらいたい。。。と切に願っています。。。


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